過去22年のNHKマイルカップについてデータを集計してみました。NHKマイルカップが創設されたのは23年前の1996年。この時の出走馬を見ると18頭中14頭が外国産馬でした。外国産馬いわゆる〇外はクラシック(皐月賞、ダービー、桜花賞、オークス)に出走できなかったので能力のある3歳馬はNHKマイルカップを目指していました。1996年の勝ち馬は毎日杯を勝ったタイキフォーチュン、2着は弥生賞2着のツクバシンフォニー、3着はシンザン記念を勝ったゼネラリスト、6着にはフラワーカップを勝ったヒシナタリーなど現在のようにクラシックに出走していたら好走していそうな馬たちが出ていました。外国産馬が多く出ているレースなので血統傾向もまちまちで22年間で202頭の種牡馬が出ています。桜花賞の22年間をみるとこちらは151頭なのでどれだけ多くの種牡馬の産駒がNHKマイルカップに出走しているかが分かります。
血統表をみると目に付くのが水色のノーザンダンサー系です。父系、母系のどちらかにノーザンダンサー系が入っているのがひとつのポイントかと。今主流のディープインパクト、キングカメハメハ、ステイゴールド、ハーツクライ、ダイワメジャーなどの種牡馬に目を奪われがちですが、意外な血統が走るのがNHKマイルカップだと思っています。また、血統で距離適性を決めてしまうのも危険だと思います。この時期の3歳馬は能力があれば適性距離に関係なく走ってしまいますからね。先週の天皇賞春を勝ったレインボーラインは2016年のNHKマイルカップで12人気の人気薄で3着に入った。次走はダービーに出走し、その後は2000m以上の距離を使われていました。
今年の登録馬をみるとディープインパクト産駒は毎日杯を勝ったギベオン、ニュージーランドTを勝ったカツジに同レース2着のケイアイノーテック、桜花賞4着のトーセンブレスなど。ハーツクライ産駒はスイートピーS2着のミュージアムヒル、クロフネ産駒はアーリントンカップ2着のパクスアメリカーナなど。NHKマイルカップに初出走の種牡馬はというとテトラドラクマのルーラーシップ、タワーオブロンドンのRaven’s
Pass、ミスターメロディのScat Daddy、デルタバローズのInto Mischiefなどどの馬が勝ってもおかしくないのがこのレースだと思っています。
NHKマイルカップの登録馬 血統一覧
NHKマイルカップ 過去22年の1~3着馬の血統
NHKマイルカップ 過去22年の種牡馬成績
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