菊花賞考査「血統傾向を考える」

　菊花賞の過去２３年分の成績を集計してみた。菊花賞と言えば長距離を得意とする馬が活躍するレースだと思っている。ディープインパクトやナリタブライアンといった万能タイプは別として、ダービーで勝てなかった馬が勝つケース（ダンスインザダーク、ライスシャワー、ナリタトップロード、ビワハヤヒデ、アサクサキングス、レオダーバン）やダービーに出走していないいわゆる上がり馬が勝つケース（オウケンブルースリ、ソングオブウインド、デルタブルース、ヒシミラクル、マンハッタンカフェ、メジロマックイーン、バンブービギン、スーパークリーク、メジロデュレン）などがある。



　また、登録馬の血統から言えばサンデーサイレンス系ではダンスインザダーク産駒が２勝、Grey
Sovereign系ではジャングルポケット産駒が１勝している。ダンスインザダークは自身も菊花賞を勝っているから長距離を勝てる資質を子供達が受け継いでいると言っていいでしょう。ジャングルポケットは自身は菊花賞４着ですが、ダービーとジャパンカップを勝ち、天皇賞春２着と距離適正は中長距離で、長距離におけるポイントとも言える折り合い面に心配がない血統だと思っている。サンデーサイレンス系で菊花賞を勝っているマンハッタンカフェの産駒では秋華賞でレッドディザイアが、ＮＨＫマイルカップではジョーカプチーノが勝っているし、短距離でもダートでも勝ち馬が出ているように万能種牡馬ような活躍ぶり。長距離血統だと思っていたが、繁殖牝馬によっていろいろなタイプの産駒を出しているので期待は出来る。ステイゴールドは日本のＧ１は勝てなかったがＧ２は２勝、Ｇ１でも２着４回。天皇賞春でも２着など惜しい競馬が続いていた。産駒ではナカヤマフェスタがトライアルを勝ってきているし、その勝ち方は菊花賞に繋がるようなレースっぷりだったので期待は出来る。



　今年はリーチザクラウンというスピードの持続性がある馬がペースを作るので、スタミナのない馬には厳しいレースになると思う。血統からはアントニオバローズ、イコピコ、シェーンヴァルト、ナカヤマフェスタ、フォゲッタブル、リーチザクラウンが面白いと思う。

菊花賞の登録馬　血統タイプ別出馬表

菊花賞　過去２３年のチェック種牡馬別集計

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