安田記念考査【ステップレースについて】

　過去１０年の安田記念１～３着馬の前走成績を出してみた。過去１０年を出す前に２１年分を調べてみると、前走成績は東京競馬場で行われたスプリングカップの上位馬が多かった。それが、最近はいろいろな路線からの出走が多くなった。これは、ひとつに外国馬の参戦、高松宮記念の移動、フレキシブルなレース選択があげられると思う。特に香港からの参戦馬が多く、昨年はブリッシュラックが勝ち、ジョイフルウィナーが３着、一昨年はサイレントウィットネスが３着、２０００年にはフェアリーキングプローンが勝っている。今年も４頭の香港馬が参戦。特に昨年３着のジョイフルウィナーは馬場適正があることを証明しているので有力馬になることは違いない。また、４頭とも前走は同じレースを走って差がないことからどの馬も東京競馬場の馬場適正はあると思っている。問題は体調だけ。

　これまで一番勝ち馬を多く出しているスプリングカップからは上位６頭が登録。この中ではエイシンドーバーが一番上昇度があるが、この馬をマイラーズカップでコンマ９秒差で勝ったコンゴウリキシオーの方が上か。ただ、マイラーズカップと安田記念の相性は良くない。前走、高松宮記念からの参戦はスズカフェニックスだけ。過去には同じステップで勝った馬のはアドマイヤコジーンだけだが、この馬はマイル重賞を勝っているし、高松宮記念は２着だった。スピードの対応力があってマイルでも対応出来る馬なら十分やれると思う。しかも、東京新聞杯－阪急杯－高松宮記念－安田記念というローテーションはアドマイヤコジーンとスズカフェニックスは同じだった。

　別路線ではドバイデューティーフリー３着のダイワメジャー、昨年創設されたヴィクトリアマイルからキストゥヘヴンやディアデラノビアなど４頭。中距離路線からの参戦ではダンスインザモアぐらいか。

　レースが荒れるとしたらスプリングカップ組の好走と人気のない香港馬の好走だろう。僕はスプリングカップ組よりは香港馬の方を上とみているが果たしてどうなるだろうか。

　

安田記念の１～３着馬とその前走

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