桜花賞考査「3歳牝馬戦線異常あり」

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 今日は時間が取れたのでちょっと早いけど桜花賞について感じたことを書いてみた。



 桜花賞トライアル及びステップレースが終わった。トライアルの結果をみるとチューリップ賞はクロフネサプライズ(父クロフネ)、ウインプリメーラ(父ステイゴールド)、アユサン(父ディープインパクト)。アネモネSはクラウンロゼ(父ロサード)、ジーニマジック(父ダイワメジャー)。フィリーズレビューはメイショウマンボ(父スズカマンボ)、ナンシーシャイン(父ブラックタキシード)、ティズトレメンダス(父Tiz Wonderful)。ステップレースではフラワーカップはサクラプレジール(父サクラプレジデント)、クイーンカップはウキヨノカゼ(父オンファイア)、エルフィンSはトーセンソレイユ(父ネオユニヴァース)となった。



 これらのメンバーを見ると社台系は馬主はゼロ。生産者を見てもトーセンソレイユ(ノーザンファーム)だけでした。種牡馬ではクロフネ、ディープインパクト、ダイワメジャーなどがいますが、ここまで社台が出てこないのは珍しい。でも、種牡馬をタイプ別で見ると先に挙げた11頭のうち9頭がサンデーサイレンス系でした。ということは社台系以外の生産者が送り出したサンデーサイレンス系が活躍していると言うことで社台にとっては痛し痒しと言ったところか。中でもステイゴールド、スズカマンボ、ロサードなど社台で繋用していない種牡馬が活躍するあたりサンデーサイレンスの種牡馬としての能力の凄さだろう。特にステイゴールドはオルフェーヴル、ドリームジャーニー、ゴールドシップ、ナカヤマフェスタなどのGⅠ馬を送り出しているし、これからもっといい仔を出すでしょう。



 過去の桜花賞馬を見てみると過去10年で社台系馬主が7勝、社台系生産者が8勝と圧倒している。それが、1986年~2003年では社台系馬主は2勝、社台系生産者は1勝でした。1995年にサンデーサイレンス産駒がデビューし、5年後にチアズグレイス(生産者白井牧場)が勝ち、その3年後のスティルインラブが勝ってからは種牡馬及び母父にサンデーサイレンスの血が入っている馬じゃないと勝てない状況になっている。今年もその傾向は続くと見ている。先に挙げた馬の中で面白いのは兄にディープインパクトがいるトーセンソレイユ。エルフィンSでは兄譲りの末脚でチューリップ賞2着のウインプリメーラを差しきった。桜花賞では鞍上にシュタルケ騎手を起用してきたところを見ると島川オーナーの気合いの入り方がよく分かる。シュタルケ騎手の身元引受調教師は池江泰寿調教師、身元引受馬主は吉田勝巳氏(ノーザンファーム代表)ですからこの馬の為に社台が用意してきた騎手ですからね。で、ディープインパクト繋がりで言えば父ディープインパクトのアユサンとレッドオーヴァル、兄にディープインパクトがいるオンファイア産駒のウキヨノカゼ、ディープインパクトに負け続けたアドマイヤジャパンを父にもつシーブリーズライフあたりでしょうか。



 今年の桜花賞はトライアル上位馬にそのレースで1人気馬がいないだけに人気が割れるでしょうね。一見、混戦模様だけど終わってみれば・・・。という結果になりそう。





桜花賞 出走権獲得馬及び賞金上位馬






桜花賞 過去27年の勝ち馬一覧






桜花賞 過去10年の1~3着馬 前走一覧





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