有馬記念考査『血統傾向を考えてみる』

　有馬記念の過去２３年間の成績を集計して血統データを出してみた。過去２３年間のデータを出してみると血統の傾向がハッキリでてきますね。なんと言ってもサンデーサイレンス産駒が出てきてからと前とでは全然違う。１９８６－１９９５年の１０年では人気のRoberto系、一発のあるその他
Eclipse系、怪物君のNative Dancer系などが勝ち、Nasrullah系やNorthern Dancer系が良く連対している。それが、サンデーサイレンス産駒のマーベラスサンデーが連対した１９９６年以降はサンデーサイレンス系とRoberto系が強く、ときどきNorthern
Dancer系が絡んで来ている。



　今年の有馬記念の登録馬をみるとサンデーサイレンス系が一番多く、次いでNorthern
Dancer系、Native Dancer系、Nasrullah系、Roberto系と続くが、有力馬はサンデーサイレンス系に集中している。スペシャルウィーク産駒のブエナビスタとリーチザクラウン、ダンスインザダーク産駒のフォゲッタブルとスリーロールス、ステイゴールド産駒のドリームジャーニー、本家サンデーサイレンス産駒のマツリダゴッホとエアシェイディ。Roberto系はセイウンワンダー。



　母父を見るとNorthern Dancer系とNasrullah系が強いですね。有力馬の中で先に挙げた母父系統と違うのはドリームジャーニーが母父Herod系、スリーロールスが母父Roberto系、セイウンワンダーがサンデーサイレンス系でした。



　血統というのは流行というかどうしても流れがありますからね。今はサンデーサイレンス系が強く、グラスワンダーやシンボリクリスエスなどRoberto系種牡馬が出てきたことで新たな流れが出てきた。また、２歳戦ではキングカメハメハ産駒が勝ったように国内Ｇ１を勝ったMr.
Prospector系種牡馬が活躍する日が近いかもしれない。ただ、現段階ではサンデーサイレンス系の層が厚いのは間違いない。



　血統の色分けについては[RBN] チェック種牡馬の色分けを参考にしてください。

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