有馬記念考査【ステップレースから考える】

　有馬記念の過去２２年の成績を集計してステップレースについて考えてみました。有馬記念ですから当然勝つような馬は前走Ｇ１を走った馬が多い。一番成績がいいのがジャパンカップ→有馬記念というローテーション、次が菊花賞→有馬記念、３番目が天皇賞秋→有馬記念でした。古馬の王道と言えば天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念。過去には２００年のテイエムオペラオーと２００４年にゼンノロブロイが天皇賞１着、ジャパンカップ１着、有馬記念１着の偉業を成し遂げた。他では１９９９年のスペシャルウィークが天皇賞１着、ジャパンカップ１着、有馬記念２着。２００２年と２００３年の２年連続でシンボリクリスエスが天皇賞１着、ジャパンカップ３着、有馬記念１着。２０００年にメイショウドトウが天皇賞２着、ジャパンカップ２着、有馬記念２着。２００５年のハーツクライが天皇賞６着、ジャパンカップ２着、有馬記念１着など、そうそうたる競走馬がこのローテーションで連対している。今年、このステップで有馬記念に挑むのはアサクサキングスだが、天皇賞秋かジャパンカップで連対していないので厳しいのではないかと思う。マツリダゴッホは天皇賞を使わずにジャパンカップに出走したのでこれはいいローテーション。ジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローはアルゼンチン共和国杯も勝っているが夏から休み無く使われているので疲れが溜まってきている頃だと思う。



　前走レースでジャパンカップ出走組の成績がいいのは分かったが、次にいいのが菊花賞。特に菊花賞馬は過去にナリタブライアン、マヤノトップガン、マンハッタンカフェが勝ち、ディープインパクト、ビワハヤヒデが２着に。菊花賞２着のダイナガリバーが勝ち、リンカーンは２着など菊花賞上位馬はいい成績を残している。菊花賞→ジャパンカップ→有馬記念のローテーションで勝ったのはシルクジャスティスだけで、２００３年菊花賞馬ザッツザプレンティはジャパンカップ２着→有馬記念１１着、２００４年の菊花賞馬デルタブルースはジャパンカップ３着→有馬記念５着、２００６年菊花賞２着ドリームパスポートはジャパンカップ２着→有馬記念４着、同年菊花賞４着のメイショウサムソンはジャパンカップ６着→有馬記念５着だった。登録馬で菊花賞に出走したのはフローテーションとベンチャーナインだが菊花賞のあとに使われているので厳しいと思う。



　前走天皇賞から有馬記念というローテーションは少ないが、昨年のマツリダゴッホ、１９９６年のサクラローレル、１９９２年のメジロパーマーなどが勝っている。ジャパンカップは回避する理由があって有馬記念に向かう馬であれば狙えると思っている。今年はダイワスカーレット、エアシェイディ、ドリームジャーニーの３頭だがダイワスカーレットは昨年の２着馬なので言うことなし。エアシェイディとドリームジャーニーは中山巧者なので穴で面白いと思う。

有馬記念　過去２２年の出走馬の前走クラス別集計

有馬記念　過去２２年の出走馬の前走レース名別集計

有馬記念　過去２２年の連対馬の成績と前走成績

有馬記念の登録馬　前走一覧

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