今年はゴールドシップとハープスターのG1馬対決が見られる楽しみなレース。伝統あるこのレースの攻略ポイントを探ってみた。
1.重賞で2勝以上している馬
過去10年の勝ち馬の成績を見てみると重賞で2勝以上している馬は8頭。例外は2009年に勝ったヤマニンキングリーで、この馬は札幌記念を勝つ前に5連対をしてきている。2005年のヘヴンリーロマンスは、前走2着の勢いそのままにこのレースを勝ち。そして、天皇賞秋も勝った。そのときの3レースの人気は10人気、9人気、14人気だったことを考えると例外とみていい。例外を除けば重賞レースで好走している馬が勝つ。クラスが上がるほど実績がものを言うので実績には注意した方がいい。
札幌記念 過去10年の勝ち馬の今走と前走一覧
2.母父ノーザンダンサー系または母父サンデーサイレンス
過去10年の勝ち馬の血統を見るといくつかの共通点が見つかった。もっとも多かったのは3代血統表に母父ノーザンダンサー系の血を持つ馬。該当するのは7頭。次いで母父サンデーサイレンスの血を持つ馬。該当するのは2頭。例外はファインモーションだけ。それ以前の勝ち馬の血統を見ると父ノーザンダンサー系または母父ノーザンダンサー系の馬が多く勝ち、過去20年で見てもノーザンダンサー系の血を持たない馬はセイウンスカイだけでした。
札幌記念 過去10年の勝ち馬血統一覧
3.前走1着馬は苦戦する
過去10年の勝ち馬で前走1着馬だったのは昨年の覇者トウケイヘイローのみ。昨年の札幌記念は函館競馬場で行われ、トウケイヘイローは函館記念→札幌記念と連勝した。過去10年で函館記念を勝ち、札幌記念に挑んだ馬の成績は
1-1-2-5 だった。札幌記念と函館記念では出走馬の質が違うので、連覇するのは難しい。また、前走1着で札幌記念に挑んでくる馬はほとんどが条件戦を勝つかG3を勝った馬。G1を勝ってこのレースに挑んだ2009年のブエナビスタ(2着)、2001年のジャングルポケット(3着)も勝てなかった。前走勝って勢いがありそうだが、クラスが上がるとそれが壁になっている。だから、前走勝ってクラスが上がった馬は疑ってかかったほうがいい。
札幌記念 過去10年の前走1着馬の成績
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