ダービー特集 イスラボニータは2400mを克服できるか

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 日本ダービーで1人気が予想されるイスラボニータは父フジキセキ、母父Cozzeneという血統。フジキセキ産駒はこれまで11頭がダービーに出走してドリームパスポートの3着が最高着順。重賞でなければ2400m以上のレースでも勝っているが、重賞になると勝てない。重賞勝ちがあるのは芝2000m以下でG1に至っては2000mで1勝、1600mで5勝、1200mで1勝だった。ダートGⅠを3勝(JRAのみ)したカネヒキリのように絶対的な能力の持ち主であれば距離の克服も可能だと思う。



 厳しいレースになればなるほど血統の持つ意味が大きくなる。それは、調教師や馬主にもいえることでクラシックは一生に一度のレースなので距離適正を度外視して出走させるが、古馬になってからは距離適正を重視してレースを使う。距離適正とはその馬のもつ能力(スピード、スタミナ、走り方)を客観的に判断してのこと。もちろんそこには血統も入ってくる。フジキセキ産駒に長距離馬がなかなか誕生しないのはその適正にあるからでしょう。血統は父と母父の組み合わせからなり、父の色が濃く出るか、母父の色が濃く出るかで変わってくる。イスラボニータの母父Cozzeneを見てみると、産駒はGⅠ勝ちのあるアドマイヤコジーンのようにマイル前後に強い。ローブデコルテがオークスを勝っているが距離適正といえばマイル前後。母父となっても同じことがいえるようで距離が短い方が成績がいい。Cozzeneの系統をみるとNasrullah-Grey
Sovereignにつながる。この系統は母父側に入ることで能力を押し上げてくれる。



 イスラボニータは血統的には厳しいところがあるが3歳時であれば能力で克服出来なくもないと思っている。それは、最後の直線残り200mで現れると思う。

 


イスラボニータ 戦歴






イスラボニータ 5大血統表






フジキセキ産駒 距離別成績(芝のみ)






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