天皇賞考査「上位3頭と注目2頭について考える」

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 今年の天皇賞はドリームパスポートが戦線離脱したので主役不在のレースになる。2冠馬メイショウサムソンは大阪杯は勝ったが3200mの天皇賞となると果たしてどうなのか。稍重で行われたダービーを除けば2400mを超える距離では連対していない。ジャパンカップで逃げたコスモバルクを捕まえられなかったことを考えると抜けた存在ではない。有馬記念ではデルタブルースと同タイム、トウショウナイトとは1秒差。






















































































































































































































































































































日付 開催 レース名 騎手 斤量 TR 距離 タイム 着差 1(2)着馬
2007. 4. 1 14 2阪4 産経大阪G2 11 3 1 石橋守  59 2000 2014 -0.1 (シャドウゲイト)
2006.12.24 4 5中8 有馬記念G1 14 8 4 石橋守  55 2500 2327 0.8 ディープインパクト
2006.11.26 5 5東8 JC  G1 11 11 4 石橋守  55 2400 2259 0.8 ディープインパクト
2006.10.22 4 5京6 菊花賞 G1 18 12 1 石橋守  57 3000 3034 0.7 ソングオブウインド
2006. 9.24 17 3名6 神戸新聞G2 16 2 1 石橋守  56 2000 1581 0.0 ドリームパスポート
2006. 5.28 6 3東4 東京優駿G1 18 2 1 石橋守  57 2400 2279 -0.1 (アドマイヤメイン)
2006. 4.16 4 3中8 皐月賞 G1 18 5 6 石橋守  57 2000 1599 -0.1 (ドリームパスポート)
2006. 3.19 5 2中8 スプリンG2 16 16 4 石橋守  56 1800 1489 -0.0 (フサイチリシャール)
2006. 2.12 8 2京6 きさらぎG3 12 7 1 石橋守  57 1800 1475 0.1 ドリームパスポート
2005.12.17 4 3名5 中京2歳 10 8 2 石橋守  57 1800 1475 -0.3 (トップオブツヨシ)
2005.11.19 3 5東5 東京スポG3 11 6 5 石橋守  55 1800 1473 0.4 フサイチリシャール
2005.10.29 6 4京7 萩S   8 7 2 石橋守  56 1800 1500 0.9 フサイチリシャール
2005. 9.18 2 4阪3 野路菊S 11 11 1 石橋守  54 1600 1360 -0.1 (タガノマーシャル)
2005. 9. 4 2 3小8 未勝利* 14 10 1 石橋守  54 1800 1505 -0.4 (キングエンペラー)
2005. 8.20 3 3小3 未勝利* 9 8 2 石橋守  54 1800 1483 0.4 エイシンチャンドラ
2005. 7.31   2小6 新馬 12 4 4 石橋守  54 1800 1535 0.0 グロリアスウィーク

 メルボルンカップを勝って世界の一流馬の仲間入りを果たしたデルタブルースだが、日本では菊花賞後はステイヤーズSを勝っただけ。この時の2着は6歳牝馬のエルノヴァでタイム差はなし。阪神大賞典では先行できず苦しい競馬をさせられて勝ち馬からコンマ1秒差の4着。当然、上積みが考えられ前走よりは期待が出来そう。でも、ダンスインザダーク産駒は天皇賞での成績は良くない。2003年の菊花賞馬ザッツザプレンティも翌年、阪神大賞典2着から天皇賞に挑んだが3人気で16着と惨敗。菊花賞ー天皇賞(春)というのはリンクするレースだがデルタブルースには不安もある。

種牡馬:ダンスインザダーク / レース:天皇賞
































































































































































































日付 馬名 性齢 騎手 斤量 着順 タイム 着差 前走 前人 前着 前タイム 前着差
060430 ファストタテヤマ  牡7 武幸四郎 58 17 13 3152 1.8 阪神大賞G2 6 3111 2.3
060430 マッキーマックス  牡6 藤田伸二 58 17 3 3152 1.8 産経大阪G2 6 2046 0.1
060430 デルタブルース   牡5 岩田康誠 58 17 4 10 3157 2.3 阪神大賞G2 2 3101 1.3
050501 ザッツザプレンティ 牡5 岩田康誠 58 18 7 10 3173 0.8 大阪―ハH 1 2327 0.2
040502 ファストタテヤマ  牡5 安田康彦 58 18 7 11 3203 1.9 阪神大賞G2 4 3087 0.3
040502 ザッツザプレンティ 牡4 安藤勝己 58 18 3 16 3208 2.4 阪神大賞G2 2 3086 0.2
030504 ダイタクバートラム 牡5 武豊   58 18 1 3171 0.1 阪神大賞G2 1 3059 -0.2
030504 ツルマルボーイ   牡5 横山典弘 58 18 2 3173 0.3 産経大阪G2 2 1593 0.2
030504 ファストタテヤマ  牡4 安田康彦 58 18 4 3175 0.5 阪神大賞G2 7 3062 0.3
030504 タガノマイバッハ  牡4 安藤勝己 58 18 6 3180 1.0 産経大阪G2 3 1591 -0.1

 阪神大賞典を勝ったアイポッパーは7歳馬。年齢別で見ると過去21年で7歳馬の成績は[0-1-1-30]。2着はビッグゴールドだけと高齢馬には厳しいレース。それは、6歳馬にも言えることで勝った馬はライスシャワーだけ。このライスシャワーは4歳時にも勝っているので京都3000m以上のスペシャリストと言っていいだろう。アイポッパーの父サッカーボーイと言えばヒシミラクルやナリタトップロードを思い出す。ヒシミラクルは菊花賞馬を勝って翌年天皇賞春を勝った。ナリタトップロードは菊花賞は勝ったが天皇賞春は3着。しかも、3年連続で3着だった。長距離に強い血統ではあるが勝ちきれるかは不安がある



  年齢別集計  








































年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 12- 7- 5- 94/118 10.2% 16.1% 20.3%
5歳 8- 8- 12- 76/104 7.7% 15.4% 26.9%
6歳 1- 5- 3- 55/ 64 1.6% 9.4% 14.1%
7歳以上 0- 1- 1- 30/ 32 0.0% 3.1% 6.3%

 じゃあ、何がいいかと探してみた結果、2頭狙ってみたい馬がいる。1頭は日経賞を勝ったネヴァブション。この馬は菊花賞は15着でメイショウサムソンとはコンマ5秒差。セントライト記念は落馬に巻き込まれて競走中止。中1週で1000万条件を勝って菊花賞へ進んだ。無理なローテーションを考えれば菊花賞はよく走ったと思う。菊花賞を走ったあとは休養に入り、年明け初戦は自己条件迎春S。この時は好位からの競馬で直線は一気の伸びで2着にコンマ9秒差。上がり3Fで36秒を切ったのはこの馬だけだった。続くオープンの白富士Sは東京の2000m。1000m通過が58秒6のハイペースを中段馬群の中で折り合い、直線は外に出さずに真っ直ぐ伸びて快勝。そして、日経賞は遅い流れだったのに後方からの競馬で差しきった。さすがに重賞だけ合って勝負所では手応えが怪しくなったが、追われてしっかり伸びている辺りは成長が伺える。斤量が増える事や、馬体重の回復とか不安もあるがこれまでの競馬を見ると楽しみが多い。父マーベラスサンデーはクラシック不出走だったが条件戦から6連勝した馬。天皇賞春は5歳の時挑戦してマヤノトップガン、サクラローレルに次いで3着。マーベラスサンデー産駒と言えばシルクフェイマスがいて、この馬も条件戦から4連勝で重賞制覇、続く京都記念も勝って天皇賞春では3着だった。だからと言うわけではないがネヴァブションにもチャンスはあると思う。

 もう1頭は阪神大賞典3着のトウカイトリック。3000m以上で着外になったのは昨年の天皇賞だけ。3歳時は菊花賞トライアルの神戸新聞杯では7着となりクラシックは不出走。次走で自己条件の1600万条件を勝つと続く福島記念では7人気ながら2着と好走。鳴尾記念4着、日経新春杯6着と徐々に力をつけてダイヤモンドSは3着と好走。そして、阪神大賞典では果敢に逃げてディープインパクトの2着に。ここで賞金を加算して天皇賞春に出走したが使い詰めでおつりがなかったようだ。次走の目黒記念は勝ったポップロックから1秒4差離されて休養へ。5ヶ月の休養後はアルゼンチン共和国杯を勝ち馬のトウショウナイトからコンマ5秒後の5着。その後はステイヤーズS2着、万葉S2着と調子を上げてきてダイヤモンドSを勝ち、阪神大賞典3着と。叩き良化型らしくここ3戦は勝ち馬と同タイム。父エルコンドルパサーはオールマイティーの競走馬で1400mのニュージーランドTを勝ったと思えば2400mのジャパンカップも勝った。そして、フランスに渡って2400mのG1・サンクルー大賞を勝ち、2400mのG2・フォア賞を勝って凱旋門賞はモンジューの2着。レベルの高いフランスの中距離戦でこれだけの走りが出来て、軽い馬場の日本でも対応出来た馬。エルコンドルパサー産駒と言えば菊花賞を勝ったソングオブウインドやジャパンカップダートを勝ったアロンダイトがいるように一発の可能性を秘めていると思っている。

コメント

  1. しげぽーね@eBet より:

    4/29第135回 天皇賞(春)(GI)の1着馬は?

    昨年の1着ディープインパクト、2着のリンカーンも引退し、古馬G1で新たなチャンピオンを目指す戦いとなりそうです。
    4/29第135回 天皇賞(春)(GI…

  2. 天皇賞・春 展望2 【枠順確定、そして長距離巧者、横山典弘騎手の分析】

    04/29(日) 3回 京都 4日目
    11R 第135回 天皇賞・春(G1)
    4歳上 ○国際○指(定量) 芝3200m 16頭 発走:15:40

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