フェブラリーＳ考査【タイムとＰＣＩ】

　これまで行われたフェブラリーＳのラップタイムとＰＣＩについて考えてみた。下の画像は過去のレースの前後半３ＦとラップタイムとＰＣＩを出したもの。これを見ると前後半では２秒近く後半の時計が掛かっている。見てのとおり２ハロン目で１０秒台に入ってしまうので後半時計が掛かるのは仕方がない。そして、ＰＣＩ３（上位３着までの平均）をみるとペースが遅かった２００２年と時計が掛かった１９９４年を除けばＰＣＩ４０台前半が出ている。

『ＰＣＩとは上がり３ハロンの位置を分岐点とし、その前後の走破タイムからそれぞれ速度を計算し、その比を表したものです。つまり、３ハロン前後で、どれだけ速度が変わったかを表しています。』

　ＰＣＩ４０台というのは前半速いペースで飛ばして後半もしぶとく脚を伸ばすような馬でないとこの４０台は出ない。距離が長くなるにつれてＰＣＩは大きくなり距離が短いとＰＣＩは小さくなる。短距離であればスピードで押し切ることも可能だが東京１６００という距離はスピードだけでは押し切れない。かといって上がりだけの競馬にもなりにくい。下級条件ではあれば上がりがもっと掛かるので追い込み馬も届くけど、ＧⅠになると力が拮抗しているので先行馬がしぶとい。過去の成績から連対馬の脚質をみると先行馬と中段から競馬をした馬の成績がいい。昨年と一昨年は先行したシーキングザダイヤが粘って２着。アドマイヤドンやアグネスデジタルは４コーナー６～７番手から差してきた。また、前走の競馬をみるとＰＣＩは５０を切っている。まあ、それだけ厳しい流れを経験してなおかつ上がりをまとめているということだね。

　今回の出走馬で前走成績（ＰＣＩ）から狙えそうなのはサカラート、ビッググラス、シーキングザベスト、リミットレスビッド。ただし、連対馬の多くは前走１８００ｍ以上を使われた馬が多いのも事実。ダート１４００ｍを使われた馬の中ではメイショウボーラーとノボトゥルーが勝っているが、共に前走は根岸Ｓを勝っていた。ということは狙えるのはビッググラスだけ？

レース一覧
日付    馬名               性齢騎手     着   距離 状 通過順   3F   PCI
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070210  サカラート　　　　 牡7 武豊　　 ５ ダ1400 良    16-16 35.6 48.9*
070128  ビッググラス　　　 牡6 村田一誠 １ ダ1400 良    10- 8 36.1 44.1*
070128 $シーキングザベスト 牡6 福永祐一 ２ ダ1400 良     4- 4 36.8 39.3*
070128  リミットレスビッド 牡8 蛯名正義 ４ ダ1400 良     6- 6 36.4 42.4*
070128 $ダイワバンディット 牡6 北村宏司 10 ダ1400 良     6- 6 37.2 38.6*
070121  メイショウトウコン 牡5 石橋守　 １ ダ1800 良 15-15-13 35.1 60.2*
070121  サンライズバッカス 牡5 安藤勝己 ２ ダ1800 良 12-12- 9 35.6 56.5*
070121  フィールドルージュ 牡5 ルメール ６ ダ1800 良 13-13-13 35.6 57.2*
070121  タガノサイクロン　 牡4 池添謙一 ９ ダ1800 良 11-10- 9 36.4 52.1*
070121 $カフェオリンポス　 牡6 岩田康誠 15 ダ1800 良  6- 8- 7 37.4 47.1
061224  トーセンシャナオー 牡3 勝浦正樹 14 芝2500 良  6- 8-10 36.3 50.6
061217  オレハマッテルゼ　 牡6 柴田善臣 14 芝1400 良     2- 3 36.2 36.4*
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　いろいろとデータを調べてみましたが、今年は有力馬の多くが６歳以上ということと前走勝っている馬が信頼できるほど力が抜けていないので荒れそうな気がします。他にもデータを出してみたので参考になれば。

フェブラリーＳ　過去の連対馬の成績と前走成績

フェブラリーＳ出走馬のタイムランキング　ダート１６００ｍ（良馬場）

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