天皇賞秋はマイル王モーリスが2着に1馬身半差をつけての快勝でしたね。距離を不安視する声、休み明けを不安視する声などがありましたが結果としては完勝。鞍上のムーアが上手かったということもあるけどモーリスは強かった。レースリプレイを見て各馬について僕なりの見解を書いてみた
1着モーリス(1人気)
「今日はスタッフが完璧に仕上げてくれていましたし、今までにないくらいの走りをお見せ出来たと思います。エイシンヒカリとラブリーデイからあまり離れずにレースが出来、いいところにいるなと思いました。ただ、目の前にいる馬は伏兵ばかりでしたから、それらを避けるために早めに外から動いて行きましたが、馬がパワフルなので、早く追い出しても誰も追いつけない自信がありました。ペースが速くなかったことも幸いでした」【天皇賞・秋】(東京)~モーリスが完勝で5度目のGI制覇 | 競馬実況web | ラジオNIKKEI
スタートは普通だが馬が行く気になっているのを抑えずに先団に取り付き、いいポジションを取ったところで抑えて追走。いつでも動ける外のポジションを取りやすいように早め早めに進路を確保し、直線ではちょっと早めの仕掛けから押し切ってしまいました。「馬がパワフル」というように首を使ったダイナミックなフォームなので追えば追うほど伸びる感じです。4コーナーを4、5番手で回り、直線の上がり3Fが33秒8ですから後続の追い上げは難しいでしょうね。モーリスらしい強い競馬を見せてもらいました。
2着リアルスティール(7人気)
道中はモーリスを見る形で、折り合いもまずまず。直線の追い出しは先に仕掛けたムーアに対してワンテンポ遅らせて終いに賭けるレース運びはさすがデムーロです。しかも、内にいるルージュバックをブロックしながらのレース運びですからね。直線は最速の33秒5で来ているけど、届かなかった。安田記念の惨敗で評価を落としたようだがこれまでの実績が示すとおりまともに走ればG1でも勝ち負け出来るだけの能力はあるということでしょう。スタミナはあるので守備範囲が広くジャパンカップに出てきたら面白い存在です。
3着ステファノス(6人気)
川田は前走の毎日王冠で下手な騎乗をしたので今回はほぼ完璧に乗ってきましたね。外枠なので無理に前に行くことはせず、ルージュバックの後ろで折り合いに専念し、直線は外に出してしっかりと伸びてきました。上がりも33秒5とリアルスティールと同じでした。いい競馬は出来たけど結果的に実力の差が出た感じですね。このあたりがG1を勝った馬と勝ってない馬の差なのでしょう。
4着アンビシャス(4人気)
横山典弘が騎乗なので何かやるかと思っていたけど、前走と同じように控えるレースからの終いを生かす形に。レースとしては悪くないけど枠順が内だったので外に出すのはロスがあると思い、内を突いて伸びてきたけど馬場差があるので4着が精一杯。外枠だったら2着か3着はあったかもしれないね。終いの脚がしっかりしている実力馬が揃っているのでこの競馬しかないかな?って感じ。
7着ルージュバック(3人気)
戸崎圭太にとって誤算だったのはリアルスティールのデムーロが動かなかった事。前を行くリアルスティールは4コーナーにかけて馬群が動いたときにジッとしていたのでルージュバックは自然とリアルスティールに並ぶ形に。しかも、直線の追い出しに入ろうとするところでデムーロに内に押し込められてしまった。これで、完全に仕掛けが遅れてしまい本来の決め手が生かせなかった。どいうして負けたの?といえば勝負どころで進路がなかったということでしょう。
9着ラブリーデイ(5人気)
外枠で前に馬を置くことが出来ずに2番手からの競馬で失速。ルメールを持ってしても駄目でしたか。エイシンヒカリが前に行くのが分かっているだけに無理に下げることも出来ないし、枠順に泣いたクチですね。
12着エイシンヒカリ(2人気)
スタートで仕掛けてハナを切ったように本来の出来になかったのかも。近馬道で暴れていたと聞いたので精神的にもナーバスになっていたのかもね。その辺りは武豊も分かっているから無理にでもハナを切って行くだけ行ってみようという競馬になったのかも。それでも、馬なりで行きながら1000m通過が1分0秒8というスローペースなのでやはり馬に行く気がなかったのですね。
天皇賞秋の成績
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