宝塚記念が行われる阪神競馬場は金曜日現在の芝コースの馬場状態は不良。土曜日は曇り、日曜日は時々晴れの予報だが馬場が良馬場になることはないだろう。たとえ良馬場発表としても力のいる馬場になることは間違いない。
過去レースを見ると分かるが梅雨の時期に阪神最終週で行われるので馬場はボコボコで力を要する馬場になっている。過去の勝ち馬を見ても良馬場でキレを活かすような馬よりもスタミナがあって力のいる馬場を得意とする馬が勝っている。
過去10年の勝ち馬の血統を見るとステイゴールド産駒が5勝、他はキングカメハメハ産駒、グラスワンダー産駒、フレンチデピュティ産駒、エンドスウィープ産駒、サンデーサイレンス産駒がそれぞれ1勝ずつ。ステイゴールド産駒の強さが目立っている。ステイゴールド自身も宝塚記念は4回出走して2着、3着、4着、4着と好走している。自身のもつDNAを産駒が受け継いでいるいい例だと思っている。しかし、今回はステイゴールド産駒の出走馬はない。では、出走頭数の多いディープインパクト産駒、キングカメハメハ産駒、ハーツクライ産駒はどうなのか。
まずはディープインパクト産駒だが、ディープインパクト自身は宝塚記念を勝っている(この時は京都開催)し、稍重で行われた阪神大賞典も勝っている。産駒をみると昨年穴をあけたデニムアンドルビーとショウナンパンドラ、一昨年は逃げ粘ったヴィルシーナ、2013年のダノンバラード、などがいる。3頭の共通点は過去に道悪競馬で好走している。道悪競馬で好走した経験をもつディープインパクト産駒は狙ってみたい。該当馬はステファノス、サトノノブレス、タッチングスピーチ、マリアライト。逆に良馬場のみしか走ったことがなく、切れる馬は疑って掛かってみたほうがいいかも。該当馬はアンビシャス。
キングカメハメハ産駒は昨年ラブリーデイが勝っているし、2012年にはルーラーシップが2着に好走している。しかし、他はいい競馬はしても馬券に絡んでいない。昨年のディアデラマドレは道悪の愛知杯を勝っているが、軽い馬場の方がより伸びがいい馬で宝塚記念では伸びてはいるが差しきるまでは至らなかった。2011年にはあのジャパンカップを勝ったローズキングダムが先行策でいい競馬をしたが伸び切れずに4着だった。キングカメハメハ産駒でも道悪競馬で好走している馬がいいと思う。該当馬はヤマカツエース。おそらく1人気になると思われるドゥラメンテは良馬場のみの経験しかないのが不安材料ではある。キングカメハメハ自身は重馬場のすみれSを勝っているが、この時の上がり3F
が34秒2なのでそれほど力のいる馬場とは言えなかった。
ハーツクライ産駒も同じように道悪競馬で好走している馬がいい。一昨年の2着馬カレンミロティックは昨年は13着と敗退。この時の鞍上蛯名正義が「スタート後に寄られて行き脚がつかなかった。その後も出していこうとしたが、下が軟らかくて気を遣っていたね。」と言っているように馬場はいいに越したことはない。昨年のヌーヴォレコルトは5着、2012年と2014年のウインバリアシオンは天皇賞春で好走したので人気になったが馬券に絡めず。ハーツクライ自身は宝塚記念2着はあるものの道悪競馬未経験だった。
キタサンブラックはブラックタイド産駒なのでなんとも言えない。また、道悪競馬を経験していない。でも、上がりの掛かるレースでは勝っているように早めに仕掛けてスタミナ勝負に持ち込めば好走するかもしれない。サトノクラウンは京都記念を勝っているように道悪競馬は得意かも。父サトノクラウンは欧州で活躍した馬なので軽い馬場よりは力のいる馬場の方が合っていると思う。トーホウジャッカルは昨年のこのレースを4着と好走。道悪競馬も勝っている。父スペシャルウィークは宝塚記念2着、道悪の阪神大賞典を勝っている。トーホウジャッカル自身も昨年よりは状態がいいようなので好走が期待できる。
宝塚記念の出馬表
宝塚記念 過去30年の5人気以下の好走馬
宝塚記念のTARGET式競馬新聞
TARGET式競馬新聞(TFRF-G1.pdf)
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