エリザベス女王杯回顧「強すぎたスノーフェアリー」

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 今年のエリザベス女王杯はシンメイフジがハイペースで大逃げを打つ厳しい流れ。明らかにハイペースだが今の京都は前が止まらないので早めに捕まえに行かなければいけない。こうなるとスタミナのない馬は脱落してしまう。勝ったスノーフェアリーは昨年と同じように3-4角で内に入れて伸びてきた。欧州の重たい馬場を経験し、牡馬相手に重い斤量(凱旋門賞では58キロ)で好走しているので荒れた馬場でも問題はなかった。しかも、高速決着となった凱旋門賞では3着に好走しているから時計勝負にも強かった。中間には脚が腫れるアクシデントがあり、調教が緩いようなことが書かれていたけど関係なかったですね。このスノーフェアリーを凱旋門賞で破っているデインドリームはどれだけ強いのでしょうか?



 2着のアヴェンチュラは秋華賞の時と違って折り合っていましたね。アパパネ、ホエールキャプチャの有力馬をみながらの競馬。早めに抜け出したホエールキャプチャを追いかけてアパパネが仕掛けたタイミングをみて追い出す辺りは完全に勝ちレースでしたが、勝ち馬の決め手が一枚上でした。レース後に骨折が判明したように厳しいレースのツケが出てしまいましたね。でも、この馬は間違いなく3歳ナンバーワン牝馬でしょう。



 3着のアパパネは確り仕上がってきましたね。スタートが良くて、道中もいいリズム。ホエールキャプチャが抜け出したのをみて追い出したので一瞬勝ったと思ったけど、上位2頭の末脚が凄かった。競り合いになれば強い馬なのでスッと行かれるとどうしようもない。この馬はマイルから2000mぐらいが一番強いのかもしれない。



 4着のホエールキャプチャは2番手からの競馬ですから強い競馬をした。直線は一瞬だけ伸びを見せたけど目標にされていただけに厳しかった。決め手もあるし、先行力もある。どういう競馬も出来るけどG1になると何かにやられてしまうね。



 最近のエリザベス女王杯は大逃げする馬がいるので見応えがある。こういうレースになると前に行った馬が有利になるだけに、騎手の判断が重要になるね。





エリザベス女王杯の結果






エリザベス女王杯 過去16年のタイム分析





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