マイルチャンピオンシップ考査【ステップレースから考える】

　マイルチャンピオンシップの過去１０年の成績をTARGET frontier JVで集計しステップレースのデータを出してみました。これをみると前走天皇賞組が３勝２着４回、スプリンターズＳ組が３勝、他の４つのレースで１勝ずつになっている。天皇賞組をみると連対している７頭に共通しているのは４人気以内ということ。４人気以内であれば天皇賞での着順は問わない。過去には天皇賞１４着からマイルチャンピオンシップでは１人気押されて勝っているジェニュインがいる。適性云々よりも天皇賞とマイルチャンピオンシップでは格が違うのだろう。スプリンターズＳの３勝うち２勝はデュランダル、もう一頭はゼンノエルシド。スプリンターズＳの開催時期が暮れから秋に変わったのでこのローテーションは新しいので特に目立った傾向はない。他のレースは１勝ずつで出走頭数の多いスワンＳは１９９５年以前はこのローテーションで勝つ馬が多かったが、最近はいない。ただ、３着は多くて８人気シンボリグラン、１０人気ギャラントアロー、１５人気リキアイタイカン、１０人気タイキトレジャーなど穴馬が来る事がある。



　登録馬をみると天皇賞組は２着のアグネスアーク、３着のカンパニー、９着のダイワメジャー。これまでの連対馬を見ると毎日王冠→天皇賞→マイルチャンピオンシップというローテーションで使われている馬が好走するケースが目立っている。スプリンターズＳ組はスズカフェニックスのみ。前走は馬インフルエンザの影響があったので度外視してもいいと思っている。２０００ｍでも勝っている馬なので純粋なスプリンターというわけでもないからマイルは十分こなせるだろう。天皇賞組とスプリンターズＳ組以外のレースで共通するのは重賞で連対していること。例外だったのは富士Ｓ３着のダイタクリーヴァと同じく富士Ｓ５着のトウカイポイント。前走重賞で好走と言う条件を満たしている馬はスワンＳ１着スーパーホーネット、２着フサイチリシャール、富士Ｓ１着マイネルシーガルの３頭。スワンＳ組が最近は来ていないという事を考えるとマイネルシーガルだけでもいいかな。



　【参考】

　古馬短距離レース路線図　高松宮記念からマイルＣＳまで


　古馬中距離レース路線図（後期）　有馬記念とジャパンカップ

マイルチャンピオンシップ過去１０年　前走レース名別集計

マイルチャンピオンシップ過去１０年　連対馬の前走成績

＊太字は２回以上連対

マイルチャンピオンシップ登録馬の前走成績

Output by TARGET frontier JV