菊花賞トライアルといえばひと昔前は京都新聞杯に有力馬が集まった。しかし、2000年の番組改定で菊花賞トライアルはセントライト記念と神戸新聞杯になった。そして、2002年から昨年までの10年間をみると前走ダービー出走馬が9勝している。また、菊花馬の前走出走レースをみると過去10年で8頭が神戸新聞杯を走っている。特に距離が2400mに伸びた2007年以降はトライアルとしての意味合いが強くなったように思える。また、距離が伸びたことでより力のある馬が上位に来るようになった。スピードだけでは通用しないトライアルになった事も大きい。
今回の出走馬で前走ダービー出走馬はヒストリカル、ベールドインパクト、ゴールドシップの3頭。過去のデータからダービー5着以内というのがひとつの条件になるのでこれに当てはまるのはゴールドシップだけ。皐月賞馬でダービーでは最速の上がりを出しているだけに実力はあるのは認めるが今回はダービー馬のディープブリランテはぶっつけで菊花賞へ。2着馬フェノーメノはセントライト記念に出走し勝ち。3着のトーセンホマレボシと4着のワールドエースは故障。上位5頭のうち3頭の関西馬が出走しないレースとなってしまった訳だが、これをどう見るか。僕としては後方からいくゴールドシップを頭にするのはちょっと怖い。
では、どの馬が狙って面白いかというと宝塚記念で5着に好走したマウントシャスタ。春は毎日杯からNHKマイルカップ→ダービーという路線を狙ったがNHKマイルカップでまさかの降着。仕切り直しの白百合Sを快勝して宝塚記念に出走。新馬戦で1人気になっているように厩舎期待の1頭で着実に力を付けている印象がある。鞍上は川田将雅だが、本来は岩田康誠かもしれない。ただ、岩田にはディープブリランテがいるので、ここで権利を取っても菊花賞では乗れない。それならば前走手綱を取った川田将雅というの事になる。厩舎としてはエース格のワールドエースを、またダービー3着馬のトーセンホマレボシを故障で菊花賞には間に合わないだけに、ここは何としても権利を取って菊花賞に出走させたいはず。
ということで頭はマウントシャスタ、2着にゴールドシップ、3着にヒストリカルとベールドインパクトという組合せで行きたいと思う。
神戸新聞杯の出走馬
神戸新聞杯 過去26年の勝ち馬
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