ジャパンカップの回顧「ウオッカの勝利を呼び込んだのはリーチザクラウンの逃げだろうな」

　ジャパンカップは見応えがありましたね。馬券は外れましたが、久々にいい競馬を見せていただきました。勝ちタイムは２分２２秒４と過去３番目に速いタイム。レースを振り返ってみるとスタートで押していったのはエイシンデピュティとアサクサキングス。被されたくないアサクサキングスがハナに行ったが、外からリーチザクランウンがスピード違いでハナに。ただ、１コーナー過ぎにハナに行ったのでペースはやや速め。折り合って逃げているように見えるが武豊が喧嘩しないぐらいに抑えていましたからね。そして、リーチザクラウンが作り出した流れは１０００ｍ通過が５９秒０とハイペース。リーチザクラウンももう少しコントロールが利くようになると強い馬になりそう。



　隊列が決まってからは淡々と流れたが、ウオッカは好位、オウケンブルースリは後方という位置取り。速い流れはウオッカにとってもオウケンブルースリにとっても願ってもない展開。直線を向いたときにルメールが抑えたままだったのでウオッカが勝つと思ったが、外からオウケンブルースリが飛んできましたね。直線の攻防は実に見応えがあったが、ギリギリでウオッカが粘り込んだ。ルメールはウオッカの追い出しのタイミングをギリギリまで我慢して一気に抜け出したが、さすがにハイペースを前で競馬したので直線は脚色が鈍った。それに対してオウケンブルースリは凄い勢いで伸びてきたけど差し馬の宿命というかコースロスが大きかった。



　３着のレッドディザイアと４着コンデュイットの差はコースを知っている騎手の差だと思ったね。コンッデュイットのムーアは直線を向いたところから仕掛けていましたからね。ジリジリと良く伸びていたけどあれではゴールまで止まってしまう。それに比べてレッドディザイアの四位は追い出しを我慢して抜け出すスペースを見つけてから追い出していましたからね。レッドディザイアもそこそこは走るとは思っていましたが、ここまで走るとは脱帽です。スクリーンヒーローにとってはこの流れは厳しかった。ポジションは良かったけど伸びませんでした。



　もしペースが昨年のように遅かったならウオッカが勝てていたか分からない。だから、このペースを作ったのが武豊というのはなんとも皮肉な運命ですね。でも、ウオッカが勝って良かったのかな。

ジャパンカップの成績

LAP　12.7-10.5-12.0-12.0-11.8-12.2-12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3

通過　35.2-47.2-59.0-71.2　　上り　71.2-59.1-47.1-35.1　　平均　1F:11.87 / 3F:35.60


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