天皇賞（秋）考査【ステップレースから考える】

　天皇賞（秋）の過去２２年の成績からステップレースについて考えてみた。まずは前走レース集計をみるとステップレースとして一番いいのは毎日王冠。過去２２年で１８頭の連対馬を出している。毎日王冠→天皇賞（秋）というのは同じ東京競馬場で行われると言うこともあり、ステップレースとしてはベストの選択。でも、最近は調教技術の向上で久々でも問題なく、ようは力があるかどうかだと思う。



　今年の登録馬を見ると毎日王冠がいちばん多く、次いでオールカマーと京都大賞典でした。気になるのは休み明けのダイワスカーレット。過去の半年以上の休み明けで連対した馬は１頭もいない。過去にはナリタブライアンが阪神大賞典１着→天皇賞（秋）１２着、トウカイテイオーが天皇賞（春）５着→天皇賞（秋）７着だった。実力馬が集まる天皇賞（秋）ともなると久々で連対するのは難しいのかもしれない。ただ、あくまでも過去に連対馬がなかっただけでダイワスカーレットが連対出来ないとは思っていません。



　今年は毎日王冠からウオッカ、アドマイヤフジ、サクラメガワンダーなど９頭が登録。注目はなんと言ってもウオッカでしょう。ウオッカは東京競馬場での成績が良くて［2-2-0-1］。唯一、連対を外したのは昨年のジャパンカップだけ。それも、４着ですから東京競馬場は得意と思っていいでしょうね。毎日王冠ではスタート良く逃げて２着。目標にされる競馬で２着ですから立場が違えば結果も違ってくると思う。



　３歳馬のディープスカイは神戸新聞杯からの挑戦。過去に同じステップで挑んだ馬ではシンボリクリスエスが勝ち、サイレンススズカが６着、ストーミーカフェが８着でした。ダービー馬が天皇賞（秋）に挑戦するのは初めてだと思う。３歳馬で連対している馬にはオグリキャップ、皐月賞馬ジェニュイン、朝日杯勝ち馬バブルガムフェロー、ダービー２着馬シンボリクリスエス、桜花賞馬ダンスインザムードなどがいる。また、連対を外した馬には阪神ＪＦ勝ちのスティンガー、皐月賞馬ダイワメジャーなどもいる。ディープスカイはダービー、ＮＨＫマイルＣとＧ1を２勝しているし、東京コースは４戦４連対と言うことからも適正は充分ある。



　ウオッカ、ディープスカイに対してダイワスカーレットは休み明けで東京コース初挑戦。これをどう考えるかは言うまでもない。

天皇賞　前走レース名別集計

天皇賞　間隔別集計

天皇賞　レース間隔:10～半年　対象：アサクサキングス、タスカータソルテ

天皇賞　レース間隔:半年以上　対象：ダイワスカーレット

過去２２年の天皇賞（秋）連対馬／前走成績

馬名太字は２度連対

天皇賞（秋）　登録馬の前走成績

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