JRAの売り上げダウンと競馬人口

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 JRA売上高10年連続減 ギャンブル総まとめ (1/2ページ) – MSN産経ニュースという記事によると「日本中央競馬会(JRA)の年間売上高は対前年比2・3%減の2兆7591億3807万円で、10年連続で前年を下回った。」とのこと。10年前の1997年といえばエアグルーヴ、バブルガムフェロー、マーベラスサンデー、ダンスパートナーなどが活躍した年だが、3歳馬といえばサニーブライアンが皐月賞とダービーの2冠を取り、メジロドーベルがオークスと秋華賞の2冠を取り、有馬記念ではシルクジャスティスが勝つなど、古馬ではこれといって中心馬が存在しなかった。しかし、その前年がサクラローレル、マーベラスサンデー、マヤノトップガンの古馬3強とサンデーサイレンス産駒2年目の大旋風を起こした年だったので、その勢いが翌年にも続いたのかもしれない。だけど、競馬人気もここをピークに徐々に売り上げが下がって、一度も前年比を上回ることがなかった。



 売り上げが減ったのなら競馬人口(参加人口)も減ったと思われがちだが、競馬人口は横ばいかむしろ上昇している。じゃあ、何で売り上げが減ったかというと、まずはPATが普及したことが大きい。次に競馬場とウィンズで馬券を買う人が減ったこと。PATが普及したので誰でも簡単に馬券が買えるようになった。しかも、最近では口座さえ持っていればPATの権利を待たなくても即PATに登録すればすぐに馬券が買えてしまう。馬券は簡単に買えるし、PAT人口も増えたけど、肝心の投資額が少ない。また、ウィンズや競馬場に行く人が減って売り上げが下がったということは、競馬場でたくさんお金を使う人が減ってしまったということでしょう。僕もPATがないときは銀座ウィンズに行っていました。ここは最低ベットが500円なので、100円馬券で競馬を楽しむ人が来られない。ナリタタイシンが皐月賞を勝ったときに僕の前にいた人は窓口に帯封を3つ出して、ビワハヤヒデ、ウイニングチケット、ナリタタイシンの馬連を買っていました。人が買った馬券なのにあのどきどき感は今でも忘れられません。



 JRAは若者に競馬の良さをアピールしていますが、売り上げを上げるにはシンプルな馬券とわかりやすいレース番組。射幸心をあおるような番組にしないと駄目でしょうね。3連単の登場で高額配当が万馬券が当たり前になったが、馬券の難易度もぐっと上がった。少額で大金がつかめるが、的中するのには難しい馬券でもある。常識的な予想では100万馬券などはなかなか取れない。3連単は魅力的な馬券だが、怖い馬券でもある。5頭ボックスでは60点だが、1頭増えて6頭になると120点になる。これを3連複にすると6頭で20点、馬連では6頭で10点になる。当たればデカイ馬券だが、1人気の複勝率が60%以上、2人気の複勝率が50%以上であることを考えると的中しても回収率が悪くなる時の方が多くなる。となれば点数を多く買うだけに資金との戦いになる。潤沢に資金がある人ならいいが、そういう人はなかなかいない。馬券が当たらなければ競馬はつまらないと考える人もいるだろうし、経済的に苦しくなる人もいるでしょうね。



 競馬の売り上げはどこかで歯止めがかかるでしょうけどそれはもうちょっと先のことかな。



 【参考】

 JRAホームページ│JRAの概要(売得金額・入場人員)




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