騎手リーディングを見るとエージェントの影響力がよく分かる

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 今年の競馬も残すところあと3ヶ月。この3ヶ月は騎手にとっても調教師にとっての馬主にとっても全ての競馬関係者にとっても気合いの入るシーズン。ここからの3ヶ月で如何に勝つか、どのレースを勝つかが重要になってくる。



 今年これまでの騎手リーディングを見ると昨年と比べて順位の変動はあるが、上位陣は安定している。現在1位は103勝で浜中俊、2位は101勝で岩田康誠、3位は87勝で蛯名正義、4位は2着馬の差で87勝の内田博幸、5位は82勝で福永祐一となっている。現在1位の浜中俊は昨年は8位からの躍進。若手騎手の中では着実に力をつけているひとり。今年の成績を見てみると重賞は5勝しているがG1勝利がない。通算でみてのG1勝利は菊花賞のスリーロールスだけ。実力的には勝ててもいいはずだがどうしてだろう。その辺りは騎手エージェントが絡んでくるのかも。ということで、今年の乗り替わり成績を調べてみると、前走騎手の上位は岩田康誠(19回)、福永祐一(18回)、川田将雅(15回)、吉田隼人(14回)の順になっている。上位3人は競馬ブック系小原ラインだけに馬は回してもらっているのが分かる。ただ、平均人気をみると乗り替わりなしの時よりは悪いので、いい馬が回って来ることはない。乗り替わりで平均人気がいいのは内田博幸、藤岡佑介。平均着順がいいのが武豊。勝利数が年々減っている武豊にとっては皮肉な結果になっているが、彼がレースで教え込んだことが次のレースに生きているということでしょう。



 騎乗数と勝率から計算して今年のリーディングを出して見ると今の順位とほぼ変わらない。ただし、これからは大きなレースが続き中央場所が中心となり、浜中俊も関東遠征増えるとなると勝率が落ちて岩田康誠が逆転してくる。浜中俊は関東での成績が悪い。関東の成績を上げないことには一流ジョッキーの仲間入りは厳しい。それに対して岩田康誠は現在トップジョッキーと言っていいほどの実力者。重賞勝利数は7勝でうち4勝がG1。今年はフェブラリーS(テスタマッタ)、桜花賞(ジェンティルドンナ)、ダービー(ディープブリランテ)、スプリンターズS(ロードカナロア)でG1を勝っている。ジェンティルドンナはオークスを勝っているが、この時は騎乗停止で乗れなかった。ここからのG1では菊花賞(ディープブリランテ)、秋華賞(ジェンティルドンナ)、天皇賞秋(?)、マイルCS(リアルインパクト)など有力馬が目白押し。実力的には彼がリーディングを取るでしょう。



 TARGETの騎手一覧を出したが、これを見るとエージェントの影響がいかに強いかが分かる。上位40位でエージェントが付いていない騎手は吉田隼人、柴田大知、藤田伸二、丸山元気の4名だけ。中央所属の144名のうち、エージェントが付いている騎手は実に71名(1名引退)もいた。これではエージェント無しでは馬集めが厳しいのがよく分かる。今年はエージェントの身元がはっきりしてルール化も明確になった。しかし、明確になっただけで何も変わらず今まで通りに小原ラインにはいい馬が集まっている。関東では日刊競馬の植木氏が亡くなった影響が強く、藤田伸二や中館英二や丸山元気の成績が落ちてしまった。特に関東で勝ち星を挙げていた藤田伸二は北海道シリーズでの影響力も落ち、騎乗数が減ってしまったのでこのまま行くと衰退の一途を辿って行くかもしれない。持病があるにせよ彼にはもっと頑張ってもらいたいのでいいエージェントを一日でも早く見つけて欲しい。





騎手成績一覧(2012/10/04現在)





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