今年の天皇賞春は好メンバーが登録してきました。メンバーをみると昨秋の中・長距離路線(芝2,400m以上)の重賞レースを勝った馬のほとんどが出走を予定している。しかも、逃げ馬、先行馬、差し馬と揃っているだけに予想をするのも楽しい。今回の主役を探してみると有馬記念を勝ち、前哨戦の日経賞も勝って現在5連勝中のゴールドアクターが1番手でしょう。500万下を勝ったのが昨年の8月、その後1000万条件の支笏湖特別を勝ち菊花賞に出走。そこで、トーホウジャッカル、サウンズオブアースに3着となり賞金を加算。この後は長期休養に入り、降級となる5歳夏に自己条件の1000万条件洞爺湖特別、1600万条件オクトーバーHを連勝。無理をせずに着実に力をつけてきたのが良かったのか、アルゼンチン共和国杯では1人気に支持を得て、見事に勝利。有馬記念では8人気と人気はなかったが積極策からの粘りこみで初のG1勝利。G1馬となった今年初戦の日経賞はサウンズオブアースとの叩き合いを制して5連勝を達成。モーリスもそうだが追ってから実にしぶとく伸びる。苦しいところからもう一段ギアが入るのがこの馬のいいところではないだろうか。
サウンズオブアースは菊花賞でトーホウジャッカルの2着、有馬記念でゴールドアクターの2着、前走日経賞ではまたしてもゴールドアクターの2着とまさにシルバーコレクター。先行してよし、差してもいいいのだが、勝てない。今回は乗り方を変えくるようだと面白いことになると思う。父ネオユニヴァースの産駒にはロジユニヴァースやヴィクトワールピサなどG1馬もいるので底力はある。
シュヴァルグランは阪神大賞典を勝ってG1に初挑戦。姉にヴィルシーナいる良血で父がハーツクライに変わりより距離が伸びて持ち味が生きてきた感じがする。阪神大賞典では菊花賞4着馬のタンタアレグリアを寄せ付けない競馬をした。よどみのない流れの長距離戦で見せた瞬発力はこの馬の能力を物語っている。
トーホウジャッカルは菊花賞をレコード駆けした反動なのかなかなか成績が上がってこない。前走の阪神大賞典ではプラス18キロの出走で追い比べではさっぱり動けず。これを使って変わり身があればいいがライバルが着実に力をつけているだけに逆転は難しいかも。
昨年の菊花賞馬キタサンブラックは有馬記念でゴールドアクター、サウンズオブアースと差のない競馬をした。産経大阪杯ではアンビシャスの決め手に屈したが自分でレースを作れる強みがある。今回のメンバーの中には何が何でも行く馬は見当たらないので自分の競馬に持ち込めばチャンスはあると思う。
アルバートは4連勝をして挑んだ有馬記念ではレースをさせてもらえず11着に敗退。しかし、日経賞では4着に好走した。母父ダンスインザダークから受け継いだスタミナがあるので瞬発力勝負よりは持久力勝負になると持ち味が生きてくるはず。
フェイムゲームは昨年の2着馬。ローテーションは昨年と同じでダイヤモンドSを使っての挑戦。戦歴を見ればわかると思うが同じレースで好走するタイプなので今回も侮れない。
他にはダイヤモンドSの勝ち馬トゥインクル、昨年の3着馬カレンミロティック、阪神大賞典2着のタンタアレグリア、日経新春杯ではシュヴァルグランを豪快に差しきったレーヴミストラルなど伏兵が多くいる。
天皇賞春の登録馬
天皇賞春 過去30年の勝ち馬一覧
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