スプリンターズＳの予想「主役は牝馬で」

　重馬場で行われた第7回アイビスサマーダッシュの前半３Ｆは３２秒５。この流れを内枠から斜めに切れ込んで、先頭争いをして３着に粘ったのがクーヴェルチュール。初めての芝のレースで戸惑ったのか前半ついて行けなかったサンアディユは追ってからいい脚を使って１着。



　北九州記念は前半３２秒１の流れを抑え気味でアストンマーチャンとサンアディユは並んで走る形。揉まれて下がるサンアディユに対し、直線まで持ったままで行ったアストンマーチャン。しかし、直線では馬場の悪い内を通って失速。サンアディユは揉まれ弱いことが判明。アストンマーチャンは鞍上に中館英二を迎えた事で逃げる作戦に出るかも。



　セントウルSのサンアディユはスタートから積極的な競馬。ハナには行きたくないが揉まれたくないという感じで外目を逃げ馬と並ぶ形で。抑えたままで前半３Ｆは３３秒４。揉まれなかったのと、おつりが合ったので追ってからはいい伸び。今回は内枠なのでハナを切る可能性も。



　キーンランドカップのクーヴェルチュールは大外から持ったままで２番手追走。直線は早めに抜けだした為に後続の追撃を受けたが完勝。早めに抜け出すとダメなタイプかもしれないが、スピードは折り紙付き。抑えなければこの馬が一番速いかも。



　高松宮記念のスズカフェニックは馬場の事を考えて武豊がいつもより前で競馬をさせる。位置取りが決まると仕掛けのタイミングを待つだけで、馬場が悪くても追ってスパッと切れた。今回は大外枠で揉まれる心配はないが、中途半端な一度だとロスの多い競馬となる。控えれば切れるが、中京と違って中山の急坂で同じような脚が使えるか。



　昨年の２着馬メイショウボーラーはパワー型で中山のコースは芝もダートも掲示板を外さない。久々になるが昨年は外国馬を相手にしていただけに今回の方が相手が楽。



　位置取り指数をみるとアイルラヴァゲイン、エムオーウイナーは前に行きたいタイプだが逃げる馬ではなくて２番手タイプ。ローエングリンは中距離なら逃げても短距離ではどうだろうか。となると次のサンアディユ、アストンマーチャン、クーヴェルチュールの３頭の方が速いし前に行ける。アストンマーチャンに中館英二なら逃げるだろうし、揉まれたくないサンアディユも行くかもしれない。となるとその両馬を見て競馬が出来るクーヴェルチュールがいい。中館英二と川田将雅と後藤浩輝なら後藤浩輝を買うでしょう。スプリンターズＳは速い馬が勝つレースだと思っているので後ろから来る馬の事は考えない。

出馬表・中山11R スプリンターズＳ　G1

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