重賞回顧「激しい叩き合いを制したのはトーセンキャプテン」

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 アーリントンカップ

 『書斎の競馬』元編集長のひとりごと 遺恨をレースでぶつけるなを読んでどんなレースだったがレースリプレイだけではなくパトロールビデオ見て確認したが、実に激しい叩き合いを演じている。レース中に以前のことを思い出してやったりやり返したりということはないだろうが、騎手生活にピリオド打つ本田騎手の意地とクラシック戦線に殴り込みを掛ける四位騎手の意地と意地のぶつかりあいだったように思える。

 トーセンキャプテンはこのレースが3度目という事もあり馬がしっかりしていないだろう。左鞭で内へ矯正しながら真っ直ぐ走らせようとする四位騎手の思いとは裏腹にローレルゲレイロに寄ろうとする。ローレルゲレイロの本田騎手は左鞭を使ったが馬は真っ直ぐ走っているようだったがやや内に入ってトーセンキャプテンと激突。左鞭が使えない四位騎手は右鞭に持ち替えてローレルゲレイロと何度か馬体をぶつけながらも先着した。本田騎手はトーセンキャプテンがぶつかって来た後に「あっちに行けよ!」とばかりに右肘が出ていたが無我夢中での事だったのだろう。四位騎手もぶつけられて一旦は弾かれたが今度はぶつけに行ったように見えた。騎手がぶつけたかったのか馬が子供でぶつけに行ったのかは定かでないが。コメントを見ても憤慨した感じではなかったからね。それと、トーセンキャプテンには何らかの制裁が出るかと思ったがこちらはお咎めなしだった。

 パトロールビデオはJRAのホームページで見られます。トップべージから左サイドのメニューの「競走成績」-「アーリントンカップ」で成績表の右上にあるレース映像、パトロールビデオ(審議映像)、全周パトロールと3つの映像が見られます。

 LAP :12.6-11.4-11.5-11.5-11.9-11.3-11.5-12.2
 通過:35.5-47.0-58.9-70.2 上り:69.9-58.4-46.9-35.0

【1着】 トーセンキャプテン 2番人気 (2.9)
 スタートが良くて好位内をキープして流れに乗る。掛かるような所はなくて直線追い出すとよれてローレルゲレイロと激突するが、それでも重賞常連馬相手に先着。これで、3連勝だがまだ荒削りなので今後が楽しみ。

【2着】 ローレルゲレイロ  1番人気 (2.4)
 先行抜け出しと申し分ないレース展開だが勝てない。善戦マンは相変わらず。

【3着】 マイネルレーニア  3番人気 (6.8)
 久々もいいスピードをみせる。最後は垂れてしまった。距離が伸びた方がいいのか、短距離でスピードを生かした方がいいのか。適正がまだハッキリしない。

【4着】 スズカライアン   14番人気 (270.8)
 トーセンキャプテンにまた離されてしまった。中段から脚を伸ばしたように見えるが上位2頭の上がりには及ばない。今回は展開に恵まれたというところかな。

【5着】 コンティネント   4番人気 (8.7)
 一転して後方待機。調教は良かったが突き抜けるほどの決め手はない。これからの馬だと思った。

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