出走馬18頭中、8頭が重賞勝ち馬というのは今年の皐月賞はレベルが低いのだろうか、高いのだろうか。僕はレベルは高いのではないかと思う。それは、この世代の重賞勝ち馬は全部で14頭。その中で皐月賞に出てくれば有力馬になりそうなのはキングカメハメハとアドマイヤビッグぐらいか。これまでの皐月賞と違い、有力馬が無事に出走までこぎ着けた。だから、このレースである程度、能力の序列が出来るのはないかと思う。
これまでの皐月賞連対馬がどのレースを使われて来たかを見てみると、順に弥生賞、スプリングS、ラジオたんぱ杯、朝日杯、共同通信杯となっている。中でも重賞を2つ以上使われて連続で連対している馬が有力だと思われる。今年のメンバーでそれに該当するのがブラックタイドとコスモバルクの2頭。中でもコスモバルクのラジオたんぱ-弥生賞連勝は過去18年を調べてみてもアグネスタキオンただ1頭。そして、そのアグネスタキオンは皐月賞も制覇している。アグネスタキオンは4戦目で皐月賞を制覇しているが、それまでの3戦はスローペースの競馬しかしていない。だけど、これまでより速いペースで流れた皐月賞を制覇している。
流れを考えるとペースが速くなると思われがちだが果たしてその通りになるだろうか。マイネルマクロスがハナに立つまでに脚を使うとか言われているが、過去のレースを見るとスタートは悪くないし、無理して行かなくても自分のペースで2番手からハナに立っているレース(京成杯)もある。たとえメイショウボーラーにハナを叩かれてもペース次第では自分から動く可能性があると思うし、暴走して負けるような競馬はしないだろう。特に後藤騎手の場合は前科があるからね。そうなると前半59秒ぐらいで流れると思う。
ここまで書けば分かるでしょうけど本命は◎コスモバルク。流れ云々よりもこの馬の能力を評価したい。掛かり癖があると言っても逃げているレースもあるし、掛かっても勝っているわけだからその能力は認めるべきだと思う。五十嵐騎手がコスモバルクの競馬をすれば結果は自ずとついてくると思う。
○フォーカルポイントの前走は外枠でスムーズすぎる競馬をしたのと、流れが向かなかった事が原因だと思うから巻き返しはある。後方一気と言うより流れ次第で動けるので、内でロスのない競馬から京成杯で見せたよないい伸び脚を見せてくれると思う。▲ブラックタイドだが、武豊騎手が言っているように集中力が続かないようなところがあるので、前走のような競馬があっているのだろう。もっと集中力がつけば能力はこの馬が一番だろうけど、今回は後方に控える事を考えると軸までは推せなかった。
△コスモサンビームは叩かれて今度はもっと動けるはずだし、ロスのないこの枠もいい。△メテオバーストは新馬-いちょうSで武豊騎手が手綱を取って、弥生賞では安藤勝巳騎手が騎乗しているようにかなり力が入っているし、それだけ能力があるのだろう。久々も前走では「力んで走っていた」と安藤騎手が言っているにも関わらず3着と好走。朝日杯フューチュリティSでは3人気に推された馬と言う事からもここは注目している。最後に△マイネルデュプレだがこれまで戦ってきた相手に比べると今回はかなり厳しい。だけど、それまでのレース振りを見ると中団やや後ろから馬なりで馬群の中に突っ込み、そこから抜け出すような競馬をしているので混戦になった時は面白いと思う。勝負所でもスッと動けるようだと一発があってもおかしくないと思っている。
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