チューリップ賞「混戦模様」

本来なら３連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制したテイエムプリキュアが断然の１人気になるはずだが、お昼の段階で１人気だが３．５倍。次いでアドマイヤキッスの４．８倍となっている。テイエムプリキュアの不安を挙げるとしたら芝の重賞ではそれほど実績のないパラダイスクリーク産駒ということと、これまで５人気以下で勝ってきていること。人気で勝ってきているならパラダイスクリーク産駒であろうと誰もが実力を認めているので本命に推したいところだが、そうでない以上不安の方が大きい。

そこで本命に推したいのは新馬戦から１６００ｍばかりを使われてきているシェルズレイ。金子真人－松田国英と言えばクロフネ。そのクロフネを知り尽くしたマツクニさんが手がけるクロフネ産駒がシェルズレイ。現在、獲得賞金は８００万円。桜花賞に出走するためには是が非でも権利は欲しいところ。Ｇ１をいくつも取っている調教師はその術を備えている。藤沢和雄師、角居勝彦師、池江泰郎師などもそうだ。鞍上には晴れてＪＲＡ騎手になった岩田康誠を配してきたことからもここは狙えると思っている。

相手には権利取りの名手武豊鞍上のアドマイヤキッス、関東からわざわざ参戦してきたラッシュライフ、鮮やかな勝ち方で２連勝中のタッチザピーク、ここのところ重賞をにぎわしているフジキセキ産駒のスパニッシュソウルで。テイエムプリキュアが強い競馬を見せてくれたら素直に脱帽です。