弥生賞考査【ラップ分析で勝ち馬を見つける】

　弥生賞は皐月賞のトライアルレースに設定されているにも関わらずここ６年は出走馬が１１頭以下のレースだった。昨年はアドマイヤムーン、一昨年はディープインパクト、その前はコスモバルクなど強い馬が何頭か出走してくるので回避してほかのレースに出るケースが増えていたが、今年は地方馬２頭を１４頭が登録してきた。

　弥生賞は普通の重賞と違って皐月賞－ダービーへと続く３歳クラシック戦線に出走するための大事なレース。出来るだけ無難に権利を取ろうとする為なのか前半のペースが遅くなることが多い。過去１０年のラップを見ると前半１０００ｍが後半１０００ｍよりも１秒以上早い年はエイシンチャンプが勝った２００３年、不良馬場で行われた２００５年の２回だけ、前後半の１０００ｍの差が１秒以内だったのは４回、後半１０００ｍが１秒以上速かったのは４回あった。前半が速かった２回の逃げ馬を調べてみると２頭とも初めて逃げていた。今回の逃げそうな馬はモチか地方馬のマツノショウマあたりだと思う。もし他の馬が逃げたとしてもペースはそれほど速くはならないと思っている。

　２年前に「弥生賞を考える」としてレースの上がりが一番速い馬が勝てるわけではないという事を書いていた。だけど、この時はディープインパクトが勝った時だったので説得力に欠けたけど、今回は結構いい線を行くのではないかと思っている。過去１０年の勝ち馬を見ると本番での決め手というよりも前走いい脚を使っている馬が多い。１０頭中６頭が前走で上がり３Ｆ１位を記録し、２位が１頭、残り３頭は先行馬（コスモバルク、エイシンチャンプ、バランスオブゲーム）だった。また、前走クラスを見るとオープン特別か重賞を使って来た馬が９頭、前走勝っている馬が８頭いる。

レース一覧・【皐月賞勝ち馬／前走成績】

　今回の出走馬で前走上がり３Ｆ１位の馬は５頭、この中で前走勝っているのはココナッツパンチ、アドマイヤオーラ、タスカータソルテ、ドリームジャーニーの４頭。このうち前走がオープン特別か重賞だった馬はアドマイヤオーラ、ドリームジャーニーの２頭だけ。この２頭のうちどちらかが勝てばデータ的に順当な結果となるが、密かに応援したいのは違う馬だったりして・・・。

レース一覧【弥生賞出走馬　前走成績】

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