府中牝馬特別はスローな流れを先行したデアリングハートが直線早めに抜け出してサンレイジャスパーとディアデラノビアの猛追を凌ぎきった。勝ったデアリングハートは１０００ｍ通過が６０秒９というスローな流れから上がり３Ｆ３３秒９で走り抜けた。この馬は上がりの競馬では厳しいと思ったが後藤浩輝の好騎乗にも助けられて末脚を伸ばした。ようやく本格化してきたと言うことかな。本命に推したディアデラノビアは位置取りがすべて。上がり３Ｆ３３秒３を使っても前が止まらなければ意味がない。もう少し前で競馬をしてくれると思っていただけに残念な結果だ。２着のサンレイジャスパーは予想通りの伸びでこれからは楽しみな１頭だね。ヤマニンシュクルは展開に左右されるのでスローな流れだと出番がない。
秋華賞は牝馬の中に牡馬が混じっていたの？と思えるほどカワカミプリンセスは強さは際だっていた。３コーナーの下りから手が動くなってちょっと考えられなかったが、追えば追うほど伸びるからね。これでデビューから５連勝ですか。父キングヘイローのいいところを受け継いだというよりも祖父ダンシングブレーヴの強さを受け継いだ感じの馬だね。このあとはエリザベス女王杯で古馬と対戦するわけだがこの馬が勝っちゃうのかな。アドマイヤキッスは武豊が上手にエスコートして常にカワカミプリンセスを見る形で進んで４かコーナーでは手応えよく回ってきてグーンと伸びるかと思ったらジリジリ。もっと伸びてもいいように見えただけに物足りない走りだった。３着のフサイチパンドラは内でジッとして直線脚を伸ばしてきた。折り合えばこのくらいは走るのだろうね。２着のアサヒライジングはベストの騎乗だったが強い馬にやられた。アメリカンオークスで２着したのは実力だったということを証明した。桜花賞４着、オークス３着、秋華賞２着と詰めの甘いところが父ロイヤルタッチから受け継いでしまったのか。
秋華賞のレースの流れはほぼ予想通りだったが肝心の予想は外れた。秋華賞考査で「今年は平均ペースかやや早めのレースになる傾向があり、切れよりも長くいい脚を使う馬が勝つのではないかと思う」で書いているのだから切れるアドマイヤキッスを選んでしまったのはミスだな。ローズＳの勝ち方が見事だったのにだまされた。ちなみにレイティング順では１位（カワカミプリンセス）、２位（キストゥヘヴン）、３位（アサヒライジング、フサイチパンドラ）、４位（アドマイヤキッス、コイウタ）でした。
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