マイルCS回顧 武豊の2年ぶりのGⅠ勝ちにガッツを見た

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

 今年のマイルCSはいろんな意味で面白かった。土曜日は雨で馬場が悪化、日曜日に天気が回復したが馬場状態はなかなか回復せずに発走1時間前に稍重に。内は荒れた馬場だったが、外差しも届かない馬場という予想が難しい状況になっていた。



 レースはテレビ馬シルポートが予想通りの逃げだったが、鞍上が小牧から川田に変わったせいでゆっくり流れる展開に。流れが落ち着いたことで押さえる馬が多くごちゃつく展開に。4コーナーから直線の入口では横一線になり差し比べとなったが、内を突いたサダムパテックが力強く抜け出して勝った。2着グランプリボスは道中はサダムパテックの外にいたが、直線で外に進路を取ったためにコースロスと不利があって届かなかった。3着ドナウブルーはスミヨンの好判断で早めに抜け出す格好だったが、最後は脚が止まってしまった。4着には逃げたシルポートが残った。



 レースリプレイを何度か見たが、直線の入口で武豊は気合いのムチでサダムパテックを前を行くエイシンアポロンと左にいたリアルインパクトの間にねじ込んだ。2番手にいたコスモセンサーが左にヨレ、外にいたエイシンアポロンに接触、エイシンアポロンがヨレきたのでサダムパテックも左にヨレてリアルインパクトに接触。そして、横に横にと接触して行った。以前の武豊だったらエイシンアポロンがよれたところでブレーキを掛けていたかもしれないが、今回は違った。狭い所をあえて突いていって勝利をもぎ取った。



 2年間GⅠ勝利から遠ざかっていた男がようやく勝てた。スッキリ勝ったわけではないが、こういう泥臭い勝ち方でも勝つことが大事。3着のドナウブルーが不利を受けて勝ちを逃したのなら微妙な事になったかもしれないが、社台のお客様になって頂いた大西定氏の馬が勝ったのだから結果として良かったのではないかな。





マイルCSの結果






勝者の弁

サダムパテック(1着)武豊騎手「いい状態で臨めました。1枠を引いた時点である程度イメージを描いていたけど、その通りに運べました。直線半ばでもう勝てると思うくらいでした。前回からコンビを組ませてもらって、いい馬だと感じていました。結果を出せて良かったです。」



敗者の弁

グランプリボス(2着)内田博騎手「2着続きで悔しいね。勝ちたかった。レースでは進路がなくなるくらいの致命的な不利。そこから盛り返しての結果だから、関係者の努力と馬のおかげだと感じている。」矢作芳人調教師「アンラッキーでした。いちばん強い競馬をしたのはこの馬だと思います。トップスピードに乗っているところでブレーキをかける形になってしまって、もったいない競馬でした。ただ、負けは負けですから……。この悔しさを香港にぶつけたいと思います」



ドナウブルー(3着)スミヨン騎手「この馬の春から秋にかけてのVTRをジックリと見て、どんなレースでも対応できると自信を持って乗った。ただ、前半は思ったほど行き脚がつかず、流れに乗って行けなかったね。それでも勝負どころの反応は悪くなかったし、直線もモタれながらよく伸びてくれたね。まだモタれたりする課題はあるから、更に良くなる余地があると思うよ。」



ダノンシャーク(6着)浜中騎手「不利があったといってもそれほど変わらなかったし、いい形で直線に向けてよく頑張っていると思います。」



ファイナルフォーム(12着)ルメール騎手「道中はスムーズ。直線へ入って余力もあったけど、これからというところで不利があって……。」





マイルCSの審議場面


マイルCSの審議場面




マイルCS パトロールビデオ

コメント

タイトルとURLをコピーしました