オールカマーはバランスオブゲームを知り尽くした田中勝春がバランスオブゲームがもっとも力を出せるレースをさせてＧ２勝利数がメジロマックイーン、ナリタトップロードを抜いて６勝目を達成。いいスタートを切って行くかとおもったが外から来たメジロマントルに行かせて内に２番手に。前半は口向きの悪さを見せていたりしたが鞍上の田中勝春は落ち着いたもの。４コーナーを回って先頭に立つと早めに抜け出してゴール前はキッチリハナ差の勝利。脚の使いどころや仕掛けのパターンなどバランスオブゲームを知り尽くした田中勝春らしい騎乗だった。前半１０００ｍ通過が６１秒５のスローペースなのに折り合っていたコスモバルクが内を突いて２着。切れるディアデラノビアを差しての２着だからコスモバルクの新しい面が見られた。これで、晴れて天皇賞に行けるわけだが、このペースで折り合えるなら天皇賞でも良い競馬が出来るのではないかな。３着のディアデラノビアはもっと後ろから行くかと思ったけど中段の馬群の中。そこから、伸びてくるのだから根性があるし確実に力をつけている。脚質に幅が出てきた今なら秋のＧ１は楽しみな馬だね。
神戸新聞杯はドリームパスポートの高田潤の好騎乗が目立った。道中はアドマイヤメインの後ろにつけて、４コーナーではメイショウサムソンの外に出し、直線内から伸びてきたフサイチリシャールに併せにいったメイショウサムソンとは離れた馬場の真ん中から伸びてきた。ドリームパスポートと高田潤は中京の勝負所３コーナーから４コーナーにかけてのペースアップにも慌てることなく馬なりで外目に出して、終いは必ず伸びるので直線入口で早めに仕掛けて一気に伸びた。普段から調教をつけてドリームパスポートを知り尽くした高田潤ならでは騎乗だろう。メイショウサムソンの石橋守もベストの騎乗といえるだろう。馬に併せると根性を出すメイショウサムソンだから内からフサイチリシャールが伸びてきているのが見えればそこに併せに行く。早めに先頭にたったソングオブウインドにフサイチリシャールが抜きにかかりそこにメイショウサムソンが併せる。メイショウサムソンの力が発揮出来る騎乗をして負けたのだから仕方がない。しかし、これがメイショウサムソンが負けるパターンでもある。休み明けでプラス１０㎏、道中掛かり気味でこの競馬なら、菊花賞では負ける事は無いと思うけどね。アドマイヤメインは逃げずに見せ場なく７着。直線メイショウサムソンに前をカットされる不利は脚色が違っていたからね。追い切りで動かなかったように調子はいまいちだったのだろう。万全の体勢に持ってくれば菊花賞では巻き返してくると思う。
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