メリット制と馬房数

　ＪＲＡが新たに導入したメリット制が、この３月１日より適用されるらしい。昨年の成績をポイント化し、ポイント上位厩舎には２馬房増、下位厩舎には２馬房減となる。ただ、単に勝ち鞍が多ければポイントが加算されるのとは違うらしい。この辺の詳しいところは分からないのですが、３月１日付けのSANSPO.COMに馬房数が増えた厩舎だけ出ていた。

２月２９日付で５名の調教師が引退または勇退したことに伴い、３月１日付で池江泰寿（３５）、大橋勇樹（４２）、中尾秀正（３７）、宮本博各調教師（４０）＝いずれも栗東所属＝が、それぞれ厩舎を開業。これにより現在開業していない技術調教師は昨年合格の河内洋調教師（４８）＝栗東＝と、今年合格した斎藤雅士（３１）＝美浦＝、矢作芳人調教師（４２）＝栗東＝の３名となった。
　なお、引退した中尾謙太郎元調教師が管理していたシロキタゴッドラン（牡５歳）は中尾秀厩舎へ、ナリタダイドウ（牡７歳）は宮本厩舎へ、渡辺栄調教師が管理していたメモリーキアヌ（牝４歳）は湯窪厩舎へ、それぞれ転厩した。また成績に応じて馬房を増減するメリット制の導入に伴い、美浦では大久保洋、二ノ宮、藤沢和、松山、栗東では池江郎、瀬戸口、橋口、森、山内師の計９人の調教師の貸し付け馬房が２０から２２に増やされた。

　この記事には、馬房数減の厩舎が出ていなかったでのＪＲＡに問い合わせて見たところ。以下のような回答が来た。

いつも中央競馬をご愛顧いただきありがとうございます。
さて、お問い合わせの件ですが、
メリット制は調教師の馬房数を決める基準の一つの要素でありますが、
内部規定なので公開しておりません。
また、メリット制の適用を受けた調教師についても個人情報に関することですので、
公表しておりません。悪しからずご了承ください。
今後とも引き続きご愛顧よろしくお願い申し上げます。
JRA日本中央競馬会

　なるほど、ＪＲＡは新聞社には公表出来ても馬券を買う僕らには公表をしてくれないらしい。しかし、週間競馬ブックを眺めていたら調教師の成績欄に馬房数が出ているではないか。これを見るとなるほど、馬房数が２０より多い厩舎と少ない厩舎がある。サンスポの記事に出ていた９人の調教師は確かに馬房数が２２になっていた。しかし、伊藤雄二厩舎と成宮明光厩舎は馬房数が２４になっていた。そこで、先週の週間競馬ブックを見るとメリット制で馬房数が増えている厩舎は２０のままだが、伊藤雄二厩舎と成宮明光厩舎は馬房数が２４とここでも４馬房も多い。これは、何故なんだろうね。

　メリット制により馬房を減らされた厩舎は今週と先週の競馬ブックを見比べれば分かるね。年間、１０勝に満たない厩舎は成績不振で馬房数が減らされても仕方がないだろう。ちなみに、馬房数が２０より多い厩舎の今年の順位（左端）と昨年の順位（右端）を調べてみました。

現  調教師                    馬房 差  昨年

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43  伊藤雄二 4-  3-  1- 26/ 34  24  4   26

53  成宮明光 3-  7-  3- 31/ 44  24  4   189

1   二ノ宮敬 9-  6-  6- 22/ 43  22  2   4

6   藤沢和雄 7-  4-  3- 13/ 27  22  2   1

7   松山康久 7-  3-  3- 22/ 35  22  2   3

10  森秀行　 6-  8-  3- 33/ 50  22  2   7

18  山内研二 6-  2-  3- 36/ 47  22  2   6

25  橋口弘次 5-  3- 10- 27/ 45  22  2   11

30  大久保洋 5-  2-  7- 38/ 52  22  2   5

34  瀬戸口勉 4-  5-  6- 33/ 48  22  2   15

35  池江泰郎 4-  5-  3- 22/ 34  22  2   14

175 島崎宏　 1-  1-  1- 41/ 44  22  2  225

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