有馬記念の回顧「強気の競馬でマツリダッゴホが制す」

　蛯名正義がインタビューで「いいスタートが切れて、行く馬がいなければハナに行ってもいいつもりでしたが、行ってくれたので控えようと思ったらハミを噛んでしまって、なだめるのに苦労しました。」と言っているように行く馬がいなければハナに行ってもと言うぐらいの気持ちで前に行ったのは大正解でしたね。マツリダゴッホが中山を得意としているのは分かっていたけど、まさかあんなに走るとは。ＡＪＣＣやオールカマーでの競馬を思い出すとこういう事があってもおかしくないんだよね。過去にも中山巧者と言えばダイワメジャーはもちろんのことアメリカンボスやダイワテキサスなどがいました。馬場状態と流れを考えると後方から競馬をする馬には厳しいレースになると思っていたし、外枠が不利とも思っていたので馬券は４枠までの８頭のうちマツリダゴッホとレゴラスを除いた馬券を持っていました。先行・内枠と読みは当たっていたのに肝心の予想がドッ外しですね（笑）



　本命に推したメイショウサムソンはスタートで行かなかった。あそこは気合いを付けてでも行って欲しかったのに全然行く気がない。武豊はコメントで「今日はちょっと元気がないのかと思うくらい大人しかったんです」と言っているけど、元気がないのなら元気が出るように気合いを付けて行けよ！と言いたくなる。下げた時点で馬券の半分は飛んでしまった。外にだして、決め手で勝るウオッカの後ろではどうしようもない。まあ、ウオッカもメイショウサムソンもあの位置からは伸びなかったし、積極的な競馬が出来ないようではダメですね。ウオッカは抜群のスタートを切ったのに控えてしまった。あそこで前に行くぐらいの気持ちがあれば違った結果になったと思うけど、四位君はそこまで思い切った競馬は出来ないんでしょうね。ファン投票１位の名にふさわしい競馬を心がけてあの競馬ならガッカリです。



　ダイワスカーレットの安藤勝己騎手はベストの騎乗ですね。最後は中山初体験なので坂でのエンジンの掛かり方が違いましたが、強い競馬をしたと思っています。今回のように２番手からの競馬でも我慢できるようなら今後はもっと強くなるでしょう。ダイワメジャーのデムーロは内でロスのない競馬をして直線は馬場の良さそうなところに出して伸びてきた。上がりが掛かる展開は良かったけど、この形ならダイワスカーレットの位置で競馬が出来るのがよかったのでしょうけど今回は行く馬が多かったし仕方がないところですね。



　見せてくれたのはドリームパスポートの高田潤君。４コーナーから直線に掛けてのところで馬が躓いて落馬寸前に。そこから体勢を立て直し、伸びてきて６着。あの躓きがなくてスムーズに伸びてきたら３着争いに加わっていたでしょうね。今回もメイショウサムソンに先着したように、この馬はメイショウサムソンとの直接対決に強いようです。



　それにしても１着から８着までが４枠以内というのは見事なぐらい内枠に偏っていますね。

2007年12月23日(祝)　5回中山8日　天候 : 晴 　馬場状態 : 稍重

【９Ｒ】　第52回有馬記念

３歳以上・オープン・Ｇ１(定量)　(国際)(指定)　芝 2500m　16頭立

LAP　 6.9-11.2-11.2-12.1-12.4-13.4-13.2-12.5-11.9-12.4-12.2-11.7-12.5

通過　*35.3-47.6-60.5-73.8　　上り　73.2-60.7-48.8-36.4　　平均　1F:12.29 / 3F:36.86

Output by TARGET frontier JV