東京優駿「希望と悲願と」

皐月賞のレースを見て僕は上位２頭はかなり強いと感じた。巷ではペースが遅くて前残りと言われているが前半６００ｍ通過３５．３ｍ、１０００ｍ通過５７．７は過去１８年と比べても（前半６００ｍ通過３５．３ｍ、１０００ｍ通過６０．１）特に遅いと言うことはない。しかも、レースの上がりが３３秒台というのは今までいない。まあ、出走馬のほとんどが３４秒台前半をだしていることからも馬場は時計の出やすい馬場だったかもしれない。しかし、これは青葉賞やＮＨＫマイルカップにも言えること。だから、皐月賞上位馬を本線にした。



ＮＨＫマイルカップの覇者キングカメハメハだが、この馬は新馬戦を見た時に衝撃を受けた。中団やや後ろから追走して直線で鞍上が仕掛けると一瞬にして伸びるのとは違い、ギヤをひとつずつ上げるように徐々に加速して差しきってしまった。その後の活躍は知っての通りだが、跳びが大きいので皐月賞を回避したのは正解だろう。ＮＨＫマイルカップでは追走に苦労すると誰も（鞍上も）が思ったがスタートでちょっと気合いを入れるとスッと前に付けてしまった。しかも、追走も余裕綽々で追っての反応もいい。走りからすると距離伸びていいと思うけど、こればかりは走ってみないと分からないからね。



青葉賞馬のハイアーゲームはコスモバルクに３戦３敗。自信が早い上がりで走ってもそれ以上に走られれば負けるのは当然。しかも、位置取りの差があるからね。青葉賞ではブリンカーを着けて少しは真っ直ぐ走れるようになったが、それまでがフラフラしていたからね。能力はあるだろうけど最後までビッシリ追われた時に内にささる可能性はないとは言えない。だから、本命までは推しにくい。



京都新聞杯のハーツクライはこの時の安藤勝巳騎手が「前回のように慌てさせると、まだ馬がしっかりしていない分、苦しくなってしまうんだ」とコメントしているように直線勝負の東京が合っている。ただ、前半無理が出来ない分だけ動ける馬に比べて不利だね。



ここまでが馬券の対象だが３連複でちょっと穴を狙ってみたいのが補正タイムランキングで1800m以上（最高）で上から５番目スズカマンボと６番目キョウワスプレンダ。