有馬記念考査【タイム分析】

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 有馬記念の過去21年のラップタイムを出してみた。中山2500mというコースは特殊なコースで毎年同じようなラップを刻むことはない。出走メンバーが変わるとレースの質が変わるようなレースになっている。それでも、勝つ馬は決まっているようで、例えば2度このレースを勝ったシンボリクリスエスとグラスワンダーは2つの異なるラップで勝っている。シンボリクリスエスの場合は2002年は1000m通過が62秒1のスローペース、2003年は1000m通過が58秒4のハイペース。また、グラスワンダーも同じように1998年は1000m通過が60秒9の平均ペース、1999年は1000m通過が65秒2の超スローペース。こういう2つの異なる流れを勝ってしまうような馬は本当に強い。この2頭に共通するのは勝負所での反応がいいこと。勝負所とはペースが上がって各馬が一斉に動き出すポイント。ここで、仕掛けて行くようだと最後は止まってしまうが、仕掛けずに馬なりで上がっていけるような馬は最後にもうひと伸びしてくれる。分かりやすいのがディープインパクトの走りで、あの馬は最後方に位置していても勝負所のペースアップに合わせるように馬なりで外目をグーンと上がって来る。ペースアップに馬なりで対応できるような馬は強い。



 では、今回の登録馬でこういう競馬が出来るのはどの馬かと言われれば間違いなくメイショウサムソン。メイショウサムソンの良いところはバテずに最後まで伸びてくれること。だから、仕掛けのポイントさえ間違えなければまず勝てると思っている。武豊に変わってからは終いの脚を生かすような競馬をしているが、本来は先行して押し切るような競馬が合っていると思っている。現にジャパンカップでは33秒9という速い上がりタイムで走っているが差しきることは出来なかった。上がりタイムは速いがレースを見ているとそれほど切れているようには見えない。どの馬も上がりが速いので見た目には速く見えない。それに、有馬記念では33秒台の脚はいらない。過去21年で33秒台の上がりで勝っているのはディープインパクトとマンハッタンカフェだけ。あとは34秒以上掛かっている。何故、上がりが掛かるかというと中山はゴール前に急坂があるのと直線が310mと短いので仕掛けのポイントが速くなるため。仕掛けのポイントが早くなるということは長い間無酸素運動をしなければいけない。無酸素運動が長いと言うことはそれだけ苦しい競馬になると言うこと。だから、菊花賞やジャパンカップなどの厳しい競馬を経験している馬が多く勝っている。厳しいレースを経験していない馬は最後の最後で止まってしまう。そういう意味では逃げ馬は自分のペースに持ち込めるので厳しいレースを経験していなくても勝ってしまうことがある。



 勝ち馬の脚質をみると4コーナー10番以内じゃないと厳しい。10番手以降で勝った馬はテイエムオペラオーだけ。ディープインパクトでさえ10番手だった。有馬記念を勝つための絶好ポジションは4コーナーで4番手以内。この位置に来られるような馬が勝つチャンスが多いと思う。




有馬記念 過去21年のラップタイム一覧 【芝2500m】








































































































































































































日付 1着入線馬名 1着タイム ラップタイム 1~3脚質 1着馬通過順
2006.12.24 ディープインパクト 2.31.9 7.1-11.5-11.4-11.3-11.8-12.8-12.9-12.7-12.2-12.8-12.2-11.2-12.0 差- 12-12-11-10
2005.12.25 ハーツクライ    2.31.9 7.0-11.4-11.7-12.1-12.9-13.0-12.2-11.8-12.0-12.3-12.0-11.4-12.1 -差- 03-04-04-03
2004.12.26 ゼンノロブロイ   2.29.5 7.0-11.6-11.5-11.7-12.3-12.4-12.0-11.7-11.8-11.9-11.6-11.6-12.4 -差 02-02-02-02
2003.12.28 シンボリクリスエス 2.30.5 7.0-11.2-11.2-11.2-11.6-12.3-12.9-12.6-12.2-12.7-11.7-11.7-12.2 06-06-05-02
2002.12.22 シンボリクリスエス 2.32.6 6.8-11.5-12.5-12.9-12.0-12.7-12.8-12.3-11.5-11.8-11.4-11.7-12.7 差- 06-06-06-06
2001.12.23 マンハッタンカフェ 2.33.1 6.9-12.0-12.1-12.1-12.7-13.6-13.2-12.6-11.8-11.5-11.3-11.3-12.0 追- 07-08-11-09
2000.12.24 テイエムオペラオー 2.34.1 7.2-12.0-12.5-12.2-12.3-13.0-12.7-11.9-11.3-11.8-12.3-12.2-12.7 追-差- 14-12-12-11
1999.12.26 グラスワンダー   2.37.2 7.1-12.6-13.1-12.5-13.2-13.4-12.9-12.7-12.1-12.3-12.4-11.0-11.9 -差-差 11-10-07-03
1998.12.27 グラスワンダー   2.32.1 7.1-12.0-12.9-11.3-11.4-12.5-12.5-12.2-11.6-12.2-12.3-12.5-11.6 -差-差 08-08-06-04
1997.12.21 シルクジャスティス 2.34.8 7.2-11.1-11.8-11.8-12.2-12.8-13.5-12.6-11.9-12.4-12.9-12.2-12.4 差-差- 12-13-09-09
1996.12.22 サクラローレル   2.33.8 7.2-11.4-12.6-11.6-12.2-13.2-12.6-12.3-11.6-12.3-12.6-12.5-11.7 06-06-06-04
1995.12.24 マヤノトップガン  2.33.6 7.1-11.8-12.2-12.2-12.4-12.9-13.0-12.3-12.2-12.2-12.0-11.2-12.1 -差 01-01-01-01
1994.12.25 ナリタブライアン  2.32.2 7.0-11.1-11.3-11.0-12.2-12.3-13.0-12.0-12.3-13.3-12.6-11.7-12.4 -差 04-02-02-01
1993.12.26 トウカイテイオー  2.30.9 7.0-11.2-11.9-11.4-11.7-12.4-13.3-12.4-12.1-12.2-12.0-11.5-11.8 -差 08-08-04-04
1992.12.27 メジロパーマー   2.33.5 7.0-11.5-12.3-12.6-12.8-12.8-13.0-11.4-11.1-11.7-11.9-12.4-13.0 -差- 01-01-02-01
1991.12.22 ダイユウサク    2.30.6 6.9-10.9-11.4-11.4-12.0-12.7-13.0-12.3-11.8-12.1-12.0-11.8-12.3 差--追 10-11-11-08
1990.12.23 オグリキャップ   2.34.2 7.0-12.2-12.2-12.7-13.0-13.4-13.1-12.0-11.4-11.8-11.7-11.5-12.2 -差-差 06-06-03-02
1989.12.24 イナリワン     2.31.7 6.9-10.9-11.7-12.1-12.3-12.6-12.8-11.9-11.8-12.1-12.2-12.2-12.2 差--差 12-12-09-05
1988.12.25 オグリキャップ   2.33.9 6.8-11.5-12.6-12.8-12.7-13.0-12.8-12.4-11.5-11.9-12.0-12.2-11.7 差-差-差 07-07-04-06
1987.12.27 メジロデュレン   2.33.9 6.9-11.5-11.8-12.5-12.7-13.4-13.2-12.4-11.7-11.9-12.0-11.8-12.1 差- 12-13-07-07
1986.12.21 ダイナガリバー   2.34.0 6.7-11.7-12.5-11.5-12.4-12.8-12.7-12.2-11.9-12.0-12.0-12.9-12.7 -追- 04-04-03-04



Output by TARGET frontier JV



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