天皇賞（春）　「最強馬はこの馬だヨ」

昨年の４歳牡馬クラシック戦線を賑わした４強が古馬になっても無事に前哨戦を消化して本番の天皇賞に出走することができた。僕が今まで競馬をしていてこれほどのメンバーの天皇賞と言えば２０００年のテイエムオペラオーが勝った年が近いですね。この時は前年の菊花賞１着ナリタトップロード、２着テイエムオペラオー、３着馬ラスカルスズカがそのまま天皇賞に出てきて、着順こそ入れ違うが上位３頭がそのまま１着テイエムオペラオー、２着ラスカルスズカ、３着ナリタトップロードで決まった。面白い事にこの時は前哨戦の阪神大賞典でもこの３頭が１～３着を占めて、その着順のまま天皇賞も決まってしまった。




今年の前哨戦を見てみると阪神大賞典はリンカーンとザッツザプレンティが１、２着。日経賞ではゼンノロブロイが２着。大阪杯ではネオユニバースが１着だった。阪神大賞典のザッツザプレンティは追い切りではいい動きをしていたがレースに行くとやはり久々と言ったところの反応の鈍さだった。菊花賞までの過程を見てもわかるとおりこの馬は叩き良化型で一度使われるとガラリと変わるタイプ。前走はどのくらいの仕上がりぐらいかを確かめるような安藤騎手の騎乗だったように見えた。決め手勝負だと他馬に分があるので如何にして自分の競馬に持ち込めるかがポイントだと思う。リンカーンは阪神大賞典ではキッチリと仕上がっていたように道中の反応は抜群だった。今回は安藤勝巳騎手が同じ様な競馬はしないと思うので、武豊騎手の腕の見せ所だと思う。この２頭のどちらかが勝つと思う。



ゼンノロブロイも菊花賞、有馬記念とリンカーンとは差のない競馬をしているので力はあるものの、京都コースは特殊なコース形態なので鞍上に一抹の不安がある。ネオユニバースのベストは２４００ｍだと思っている。菊花賞では勝ち馬を捕まえに行って脚が止まったと言うけれど、捕まえに行かなくてもザッツザプレンティを差しきる事は無理だったろう。もしチャンスがあるとすればスローペースの上がりの競馬になった時だね。最後に穴でヴィータローザを。菊花賞では上記４頭に先着を許したが、あの時はこの馬の競馬をしたのではなく外からネオユニバースが来て一緒に動いたために脚をなくしたような競馬だった。今回はのっている岩田騎手が鞍上だからもしかしても一発に期待している。