ジャパンカップ「史上初の連覇に挑む」

これまでのＪＣを見てみると平均よりも早いペースで流れて、早めに仕掛けて自力勝負で力のある馬が上位に来ているように思える。その証拠に４角１０番手以下から差して３着以内に入った馬は９２頭中たったの８頭（複勝率８．７％）。それが、４角４番手以内になると９２頭中２３頭（複勝率２５％）が３着以内に来ている。そして、４角７番手以内では１５４頭中４３頭が３着以内（複勝率２７．９％）に来ている。このことから中段より前で競馬が出来る馬を軸にするのがいいと思う。

と言うことで昨年の勝ち馬ゼンノロブロイを軸にした。今年はまだ勝ち星は無いが３着を外さない堅実さはあるし、勝てばＪＣ初の連覇になる。鞍上Ｋ．デザーモというのも心強い。ちなみにゼンノロブロイの過去のレースを見てみると１７戦して１３レースは４角７番手以内だった。

相手もある程度前で競馬が出来る馬と言うことで選んでみた。アドマイヤジャパンは菊花賞２着でディープインパクトに負けた２着馬では一番着差が少ない馬。先行力が魅力で好走した時のＰＣＩを見ると５５前後とＪＣ向き。菊花賞で好走した馬はＪＣでも好走していることからも期待したい。昨年の凱旋門賞馬バゴはブリーダーズＣからＪＣに参戦。凱旋門賞馬というと人気先行というイメージがあるが、この馬の場合は凱旋門賞を勝ったのが昨年３歳時で今年は３着。そしてアメリカに遠征して４着とこれまでの成績を見ても堅実なところがいい。鞍上が日本で馴染みのないＴ．ジレ騎手と言うことで人気がないのもいい。サンクルー大賞典でバゴに先着したアルカセットは鞍上Ｌ．デットーリと言うこともあり人気だね。実績ではちょっと落ちるような気もするが勢いがありそうで怖い。父Kingmamboはエルコンドルパサーと同じ。ウィジャボード、キングスドラマもちょっと買ってみたい。最後にスズカマンボは天皇賞では「返し馬からテンションが高かった」と鞍上が言っているように久々が影響したようだね。ただ、それでも上がり３Ｆは３２秒９とハーツクライやスウィープトウショウと遜色ない上がりで競馬をしている。春の天皇賞馬だし一度使われた事で落ち着きが出てくれば良い競馬をしてくれると思う。鞍上のアンカツはＪＣに２度騎乗して２着、３着というのもいいね。