菊花賞回顧「掟破りの早仕掛けでゴールドシップが押し切った」

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 今年の菊花賞はゴールドシップの独壇場でした。断然の1人気になりながら最後方からの競馬。ペースが落ちる向正面の半ばから仕掛けて3コーナーの入口では4番手。外から1人気が動いて行ったものだから他の騎手も仕掛け気味に動き出し、一気にヒートアップ。直線では先頭に立ったゴールドシップを目がけて他の馬も脚を伸ばすがなかなか届かない。ゴールドシップは最後まで止まることなくゴールを駆け抜けてしまった。



 内田博幸にとって内枠は中途半端な競馬はせずに思い切ったレースが出来る枠だった。向正面の坂の上りで動き出すのは計算通り。ここは誰もが我慢して脚を溜めたい所。その心理を逆手に取って動き出したから他の騎手はたまったモンじゃない。人気のない馬が動く分には我慢出来るが1人気の馬、しかも前哨戦の神戸新聞杯を圧勝した馬が動いたのだから我慢出来るはずもない。



 内田博幸は馬の力を信じて自分から動き出し、レースを動かした。その結果、他馬に脚を使わせ自身の上がりが35秒9と上がりを要したにも関わらず後続を振り切った。こういう競馬はスタミナがなければ出来ない。昨年のオルフェーブルといいステイゴールド産駒はスタミナがある。皐月賞も勝っているのだからスピードとスタミナを兼ね備えた種牡馬ということだろう。



 2着のスカイディグニティは鞍上のI.メンディザバルが肩を脱臼しながらも脚を伸ばしてきた。4コーナーでごちゃついたのは痛かったが最後は同じ脚色になっていた。父ブライアンズタイムは万能血統だけあって底力がある。3着のユウキソルジャーもスタミナタイプ。父トーセンダンスは兄にダンスインザダーク、エアダブリンなどがいる良血。特にダンスインザダークは菊花賞を3頭も輩出しているだけにこの血統はスタミナがある。



 期待したフェデラルホールは好位から競馬をしていい手応えだったが、ゴールドシップが動いたときに一緒に動くことが出来ずなし崩しに脚を使わされてしまった。それでも、マウントシャスタに先着したところをみるとスタミナはあるはず。一線級との対戦はこれが初めてなので今後の活躍に期待する。





菊花賞の結果






菊花賞 過去27年の勝ち馬





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