スプリンターズS考査「過去16年の成績から考える」

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 スプリンターズSを過去16年の成績から考えてみた。スプリンターズSがこの時期に行われるようになって6年、それ以前の暮れの中山開催が10年、計16年の成績から勝ち馬を見てみると人気別では1人気7勝、2人気4勝、3人気0勝、4人気1勝、5人気2勝、6人気以下2勝となって1人気の強さが目立つ。1人気で勝った7頭を見てみると前走はマイルG1で3着以内か1200mの重賞で連対している。2人気の4頭を見るとマイルG1で3着以内が2頭、エリザベス女王杯3着が1頭(ニシノフラワーで桜花賞馬)、オープン特別勝ちが1頭(サクラバクシンオー)。この2人気4頭は全て暮れに開催されていた時のこと。秋の開催での2人気の成績は 0-2-4-0 で6頭全てが馬券の対象になっている。

 脚質別にみると逃げ1勝、先行9勝、中段3勝、後方3勝、マクリ0勝となって先行馬が多く勝っているが、差し馬(中段と後方)も6勝している。連対馬の脚質別組み合わせは逃げ・先行で決まった年は99年(ブラックホーク、アグネスワールド)、96年(フラワーパーク、エイシンワシントン)、93年(サクラバクシンオー、ヤマニンゼファー)の3回。中段・後方で決まった年は95年(ヒシアケボノ、ビコーペガサス)、90年(バンブーメモリー、ルイテイト)でそれ以外は逃げ・先行+中段・後方で決まっている。差し馬同士の決着が少ないのはペースが速くても前崩れには成りにくいということかも。過去16年のラップタイムをみるとテン3Fの平均は32秒94。もっとも遅かったのが2002年に新潟で行われビリーヴ(先行)が勝ったレースで33秒7。この時の2着はアドマイヤコジーン(先行)。もっとも速かったのが1991年にダイイチルビー(後方)が勝ったレースで32秒2。この時の2着はナルシスノワール(先行)で3着はハスキーハニー(先行)だった。

 TARGETにはPCI指数(ペースチェンジ指数を意味し、その算出方法は、上がり3ハロンの位置を分岐点とし、その前後の走破タイムからそれぞれ速度を計算し、その比を表したものです。つまり、3ハロン前後で、どれだけ速度が変わったかを表しています。数値が約50で前後半が同一程度のペースになり、それより小さい値だと、後半の速度が低下したことを意味し、大きい場合は、速度が速くなったことを意味しています。)というのがある。これは6ハロン戦だと非常に分かりやすく、前後半で同じタイムで走ると50、前半が速くて上がりが掛かると50以下、逆に前半が遅くて後半が速いと50以上になる。ということはPCIが小さい馬ほど逃げ先行馬で大きいほど差し馬となる。その結果どのようなPCI値が多く勝っているかというと、36以下は2勝2着1回、37~44が11勝2着13回、45~52が2勝2着1回、52~60が1勝2着1回となっていた。連対馬のほとんどがPCI値37~44に入っている。ちなみに52~60は全てデュランダルで、36以下は不良馬場のカルストンライトオとやや重のダイタクヤマトとテン3Fが最速の時のナルシスノワールだった。今年のメンバーをみるとデュランダルのような馬はいないし、またカルストンライトオのような馬もいない。

 過去16年の連対馬の戦歴をみるとG1は初挑戦だったのは4連勝でこのレースを制したビリーヴだけだった。それ以外は必ずG1を経験していた。また、牝馬でこれまでに勝ったのがダイイチルビー、ニシノフラワー、フラワーパーク、ビリーヴでビリーヴ以外はG1を勝っている。また年齢別では7歳以上は連対0だった。

 これまでのデータを総合すると既にG1を勝っているオレハマッテルゼと外国馬のベンバウン、レザークの3頭が残った。果たしてデータ通りにこの3頭うちのどれかが勝つのだろうか。

RACING BOOK (DATA ROOM):スプリンターズSのデータ

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