菊花賞考査「血統傾向を探る」

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 菊花賞を予想する上で重要視するべきは血統。過去の勝ち馬をみてもその重要性がよく分かる。昨年の勝ち馬ゴールドシップは一昨年の勝ち馬オルフェーブルと同じ配合。父ステイゴールドは中・長距離を得意としていた馬。母父メジロマックイーンは菊花賞馬で天皇賞春を2勝、阪神大賞典を2勝と実に3000mを超える距離で5勝を挙げている。また、2009年の勝ち馬スリーロールスの父ダンスインザダークは菊花賞馬で産駒も菊花賞を3勝している。このように菊花賞はスタミナ血統またはスタミナ配合が強いレースである。



 注目すべきはサンデーサイレンス系で、サンデーサイレンスは万能血統で産駒も受け継いでいることは知られている。皐月賞ではアグネスタキオン、ネオユニヴァース、ステイゴールド。ダービーではアグネスタキオン、ネオユニヴァース、ステイゴールド、ディープインパクトなどの産駒が勝っている。しかし、菊花賞ではダンスインザダークとステイゴールド産駒しか勝っていない。ロベルト系も皐月賞やダービーは強いが菊花賞になると1995年のマヤノトップガン以降勝ち馬が出ていない。大舞台に強いロベルト系だが長距離線になるとちょっと様子が違うようだ。Nasrullah系ではダービー馬ジャングルポケットの産駒からオウケンブルースリが勝っている。ジャングルポケットも天皇賞春で2着があるように長距離適性はある。



 ステイゴールド産駒 ケイアイチョウサン

 ケイアイチョウサンの母父はシンボリクリスエス。母系もスタミナがある。折り合いに心配がないので距離は大丈夫。セントライト記念では最速の上がりだが届かず4着。血統からは最有力候補。



 ジャングルポケット産駒 ダービーフィズ、ナリタパイレーツ

 ダービーフィズは母父サンデーサイレンスで近親にマンハッタンカフェやブエナビスタなどがいる良血。ツメが甘いので早めに勝負に出られるような展開になると面白い。ナリタパイレーツは母父フジキセキなので距離は微妙かも。折り合いには心配がないので先行してどこまで粘れるかだろう。



 ハーツクライ産駒 マジェスティハーツ

 ハーツクライ産駒はウインバリアシオンの2着が最高。ウインバリアシオンは青葉賞を勝ち、ダービー2着の実績馬。1000万勝ちしかないマジェスティハーツに期待するのは荷が重いが菊花賞男(4勝)の武豊なら何かやりそうな気配も。



 ディープインパクト産駒 ラストインパクト、サトノノブレス、ヒラボクディープ、インパラトール

 ディープインパクト産駒はこれまで9頭が出走してトーセンラーの3着が最高着順。マウントシャスタやロードアクレイムは神戸新聞杯で上位入選して人気になったが掲示板にも載らなかった。トーセンラーは皐月賞、ダービーの両GⅠに出走している。実績では青葉賞を勝っているヒラボクディープ。勢いなら神戸新聞杯3着のサトノノブレスか。



 シンボリクリスエス産駒 エピファネイア、ユールシンギング

 シンボリクリスエス産駒は4頭出走して全て2桁着順。これまでの産駒の中ではエピファネイアが3歳戦で結果を出している。2000mを越える距離では結果が出ない血統だが、今年は2頭ともトライアルを勝っている。2頭に共通するのは母父がスペシャルウィークということ。スペシャルウィークは菊花賞2着、天皇賞春1着の実績がありスタミナは問題ない。



 キングカメハメハ産駒 アドマイヤスピカ

 キングカメハメハ産駒はローズキングダムの2着が最高着順。配合は母父サンデーサイレンスなのでアドマイヤスピカも同じ。キングカメハメハ産駒はマイルから中距離で強いだけにこの距離はどうだろうか。



 【結論】

 勝つのは過去に菊花賞を勝った事のある産駒からケイアイチョウサン、ダービーフィズ、ナリタパイレーツで。

 





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