天皇賞（秋）回顧「甲乙付けがたい、ウオッカとダイワスカーレット」

　見応えのあるレースでしたね。この着差は久々のダイワスカーレットに対して、一度使われたウオッカの方にアドバンテージがあった。ダイワスカーレットは負けて強しの印象を受けたが、少しハミを噛んでいる時間が長かったように感じた。しかも、スローでみると鞍上の安藤勝己がゴールまで追うのを止めてしまっている。着差がたったの２センチだけにちょっと早すぎたと思う。ウオッカはこれ以上ない競馬をしたと思う。もし、下げていれば届かなかったでしょうね。予想で書いたが３３秒台の上がりはいらない、３４秒台の上がりで勝つ競馬をした結果だ。３着のディープスカイはウオッカと同じような位置取りで最後も伸びているが、スタート後に少し掛かり気味だったのが最後に響いた。あそこをもっとスムーズに出ていれば違ったでしょうね。これが、若さなのかもしれない。



　このコースのコースレコードを出したレース。ダイワスカーレットが作ったラップは実に正確でスタート後の３Ｆが３５秒２、１０００ｍ通過が５８秒７、後半１０００ｍが５８秒５、上がり３Ｆが３５秒２。ハロンベースのラップは１１秒７２でスタートとゴール前の１ハロンを除けば全て１１秒台。先行馬にとって苦しい流れだが、前が止まらないと後続にとっても苦しい流れ。差し馬は前の馬に併せる事が出来るが、前に行った馬は地力がないと残れない。そういう意味でも上位３頭は強いと思う。エアシェイディやサクラメガワンダーはウオッカを目標にしていたがとらえることが出来なかった。これが、Ｇ１とＧ２の差だと思う。実にいいレースだった。

LAP　12.6-11.1-11.5-11.9-11.6-11.6-11.7-11.3-11.3-12.6

通過　35.2-47.1-58.7-70.3　　上り　70.1-58.5-46.9-35.2　　平均　1F:11.72 / 3F:35.16


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