今年のジャパンカップにはGⅠ馬10頭が顔を揃えた豪華なレースになりそうだ。凱旋門賞帰りのハープスターとジャスタウェイはアウェイで厳しい競馬を強いられたが今度は得意の東京競馬場でのレース。ジャスタウェイにとっては距離が長いかもしれないが、そこは国際レーティング1位の実力があるので軽視は禁物。ハープスターは凱旋門賞でもいい脚を使っているように自分の持ち味をどれだけ発揮できるか。この馬の強烈な末脚を見たいので当日は良馬場であってほしい。
天皇賞秋組では初の重賞勝ちがGⅠという離れ業をやってのけたスピルバーグ、ジャパンカップ3連覇の偉業に挑むジェンティルドンナ、皐月賞馬イスラボニータ、菊花賞馬エピファネイア、天皇賞春を連覇したフェノーメノなど。
スピルバーグは3歳時に共同通信杯でゴールドシップやディープブリランテと接戦を演じた。能力はあったが押せ押せのローテーションでダービーでは14着に惨敗。長い休養を挟んで4歳夏に連勝でオープン馬に。また、休養を挟んで5歳になってオープンのメイSを勝ち毎日王冠で差のない3着。そして、天皇賞を勝った。東京競馬場は10回走って掲示板を外したのはダービーの一回だけ。終いは必ず伸びるし、ゴール前で加速できるが強み。陣営が大事に育ててきた甲斐あって能力を発揮できる馬になった。体調がいい今ならGⅠ馬に恥じないレースをしてくれるだろう。
ジャパンカップ3連覇の偉業に挑むジェンティルドンナは今年で引退が決定。鞍上は昨年のジャパンカップ、今年のドバイシーマクラシックで手綱を取ったムーア騎手。牝馬のわりに骨太のレースをする彼女には腕っ節の強い騎手があう。昨年と同じ天皇賞をたたいてのローテーションは好感が持てるし、天皇賞の走りをみると今回はもっと走れる予感がする。天皇賞では1人気に推されたイスラボニータ。安定度は抜群だが早めに先頭に立つと何かにやられるのが負けパターン。今回は手慣れた蛯名を鞍上に迎え、反撃態勢は整った。枠順では真ん中より内を引けばチャンスがある。エピファネイアは父も母も母父も東京を得意としていた馬。なのに、この馬はまだ勝ったことがない。菊花賞で見せたパフォーマンスがこの馬の実力だと思っているので、小細工せずにエピファネイアの競馬をしてほしい。
今年のダービー馬ワンアンドオンリーは菊花賞でまさかの9着。敗因は外枠で前に壁を作れなかったことと距離の壁があったこと。内に入れて脚を溜めることが出来れば必ず伸びるし、ダービーで見せたように道中我慢できれば直線は追えば追うほど伸びてくれるので、今回の枠順に注目。
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