【夏競馬】降級馬の成績はどうなっている？

　４歳馬のクラス移動が始まって開催６日間が経過したが、果たして降級馬の成績はどうなっているのだろうか。TARGET
frontier JVを使って調べてみた。クラスは分かりやすいところで３歳上５００万条件と１０００万条件。集計期間は４歳クラス移動が始まった１回函館、２回福島、３回阪神。降級馬の条件としては４歳降級馬と前走で４歳同クラス勝ち馬（いわゆる勝ち上がりをしないで再度同じクラスに出走した馬）。




　集計したデータをみると４歳馬が５４勝と１着シェアは６０％にもなる。この５４勝のうち４１勝は降級馬が上げたのも。次いで３歳馬の１８勝、５歳馬の１４勝、６歳馬の４勝、７歳以上０勝となって例年と同じ傾向にある。これが開催が進んでくるとＪＲＡの勝ち上がりシステムが効いてきて４歳降級組が減って３歳馬が勝つようになってくる。また、アローワンスの関係で８月までは３歳馬が３キロ減ということもあり徐々に３歳馬が勝つようになってくると思う。




　馬券的には３歳馬と５歳馬に妙味を感じるが、これだけ４歳降級馬が来ていると言うことはこの４歳降級馬を外した馬券というのはリスクがあると思う。４歳降級馬で美味しいのは降級初戦を落とした馬。こういう馬は次走で降級初戦の馬が人気になるので人気を落としてくる。例えば先週の皆生特別を勝ったアグネストラベルは降級初戦は５人気だったが休み明けで９着。それが、降級２走目は７人気におちて快勝。２着に３歳馬のラインストーム（こちらは３歳ダ組）が入って３万馬券。この時の１人気は降級初戦のブレイバーだった。また、函館の潮騒特別では勝ったタッチザピークは降級２戦目。２着は３歳馬のテイエムオペレッタ、この時の１人気は前走２着の５歳馬サララ。前走の着順に目を奪われがちだが能力的には「４歳降級馬＞３歳馬＞４歳現級＝５歳現級＞６歳以上」と言ったところか。




　そうそうラインストームは「３歳ダ組」と書いたがこれは２歳・３歳のダートオープン競走と特別レースに出走した馬のことを僕が勝手にそうよんでいる。３歳春の時点でダート５００万を勝ってオープン競走に出るような馬はダートの能力が高いと思っている。３歳ダートオープン競走は少ないので、条件が変わる６月まで休養に入るか芝のレースに使うか。ラインストームなどはその典型でダートオープンのヒヤシンスＳで３着のあと休養。久々のレースは芝の１０００万条件で１３着と惨敗。それが、休み明け２走目のダートで好走。この時の石橋騎手が「スタート直後の芝でモタモタしてしまった。ダートに入ってからはスムーズに運べた」と言っているように現時点では芝よりもダートの方がいいというわけだ。あとづけなので何とでも言えるが、こういうパターンがあると言うことは覚えていて損はないと思う。




　２回函館が終わった段階でもう一度集計をしてみたいと思う（忘れていなければ・・・・）。




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成績・2007年3阪6/10R 皆生特別

Output by TARGET frontier JV