菊花賞の予想「スタミナと折り合いがカギ」

　菊花賞という３０００ｍという距離を走って勝つにはどういう馬がいいのか。１．スタミナがある馬、２．折り合う馬。まずはこの２点でしょう。菊花賞に出走したからといってその後、天皇賞春にまで駒を進めることが出来る馬はごくわずか。どの馬も初めて走る距離なので適性はハッキリいって分からない。現に高松宮記念を勝ったアドマイヤマックスも菊花賞に出走している。スタミナがあるかどうかは血統から判断するのがいい。過去の勝ち馬をみるとロベルト系のリアルシャダイ産駒やブライアンズタイム産駒、Hampton系のサッカーボーイ、そしてサンデーサイレンス産駒とその系統のダンスインザダーク産駒など。折り合いという点では馬の個性が左右すると思う。折り合いが悪く掛かる馬というのは道中、力をロスするので直線での伸びがもう一つ。短距離であれば我慢する時間が短いので能力でカバー出来る部分もあるけど、長距離線ではなかなか能力だけで勝ちきるのは難しい。まして、Ｇ１クラスとなればなおさらのこと。この点をふまえて本命馬はアサクサキングスにしました。



　アサクサキングスの血統はホワイトマズル×サンデーサイレンス。父ホワイトマズルは凱旋門賞２着、キングジョージ２着など詰めは甘いが好走はしていた。産駒には天皇賞春を勝ったイングランディーレーがいる。また、母父がサンデーサイレンスというのは心強い。サンデーサイレンス産駒はもういないが、これからは母父サンデーサイレンスが猛威をふるうと思っている。折り合いという点でも問題はない。だから、前に行って競馬が出来る。スタートである程度前に行き、そこで折り合いながら進んで直線脚を伸ばす。実に理想的な競馬が出来る馬。ダービー２着は牡馬では最先着だし、前走の神戸新聞杯でも２着と好走。直前の追い切りは軽めだが、１週前にビッシリと追われているのもいい。逃げ馬を見ながら直線で脚を伸ばすような競馬が出来ればチャンスはあると思っている。

出馬表・京都11R 菊花賞

Output by TARGET frontier JV