ダートレース回顧（日曜日）

　金蹄Ｓ

　逃げ馬が揃ったので主導権をどの馬が握るのか注目してみた。一番いいスタートを切ったのは最内のイアオニードル。押して先手を主張したのでマイイージスは控える形に。そこにメガトレンド、カオリノーブルなどの先行馬が絡み、その後ろに内スマートストリーム、外ストラディヴァリオの隊列。昇級戦で１人気に推されたオリンピアンナイトは中段馬群の中。逃げたイアオニードルとマイイージスは直線の入り口でつかまりそこをスマートストリームがスッと抜け出す。カオリノーブルもしぶとく食い下がるが伸びはジリジリ。ストラディヴァリオは伸びそうで伸びない。外からオリンピアンナイトとアグネスネクタル来て前を差しきった。

　勝ったオリンピアンナイトは昇級戦でこれまでと違い速いペースに戸惑うかと思ったが、直線追い出してエンジンがかかってからは凄い伸びだった。まだ、ズブイところはあるが昇級のペースに戸惑うことなくいい脚を使うのだから底知れない。鞍上の横山典弘が「ここまでスンナリと上がり過ぎた感じ。まだ教えることがたくさんある。」と言っているようにまだまだ強くなりそうだ。アグネスネクタルは道中行きたがる素振りを見せながらも直線はよく伸びた。前走を除けば終いは堅実に伸びるし昇級の壁はないようだ。スマートストリームとカオリノーブルはベストパフォーマンスでこの結果なら仕方がない。ストラディヴァリオは久々とこのクラスのペースに慣れていなかったということかも。この経験は次に繋がると思う。ジュレップは内から伸びてきたが最後止まって見えたので距離が微妙に長いと思う。シルクヒーローはなかなか絞れず、追ってモサッと言う感じ。絞れて来ないと動けないと思う。マイイージスはハナを切ったときにしか結果が出ていないので今回は仕方がないね。

　東京１２レース

　プライベートプランが先手をとって平均ペースで逃げる展開。直線で先行馬が止まって後方待機のツタンカーメンが外から一気伸び。平均ペースで上がりが掛かって時計は平凡。２着コリントシチー、３着ウィストラムは自分の時計を走っただけ。チョウカイキセキは前に馬を置いても掛かり気味。直線、一瞬は弾けたがゴール前で失速。この馬のスピードを生かすなら１２００ｍがベスト。カイテキネオは絶好の位置取りだったが伸びはジリジリ。先行力はあるので１２００ｍの方がいいのかも。

　羅生門Ｓ

　スタートの良かったダブルアップがハナをきり、アンクルリーサムが２番手。ベルモントサンダー、ビッグジェムなどが続き通過ラップは 34.5-46.6-58.4 とこのクラスとしては平均ペース。この日は先行馬が残るような馬場なので上がりはやや掛かったがアンクルリーサムが２番手かスッと抜け出し、ダブルアップは逃げ粘り、ベルモントサンダーはそのままなだれ込んだというレース。

　勝ったアンクルリーサムは前走が控えて失敗したので今回は積極策で結果を出した。強い勝ち方だったけどＯＰではペースが違うからね。ダブルアップは単騎逃げが良かった。が、時計も遅く先行馬が揃った場合は不安がある。スンナリが条件だね。ダンディズムは前走と同じぐらいは走っているのでクラス慣れが必要だろう。メイショウシャフトは悪いときの掛かり癖が出ていたね。除外で体調が万全でないと言っているがムラなところがあるので軸にするのは怖いかも。２着～９着まではドングリの背比べだね。ケージーアジュデは絞れないと買えないな。