2012年の中央競馬の全成績をTARGETで集計して騎手・調教師・馬主・種牡馬の4部門(リーディング上位30位まで)を出してみた。
騎手部門は24歳の浜中俊騎手が獲得した。内容を見てみると勝率は4位、連対率は6位、複勝率は6位、獲得賞金は5位、騎乗数は5位とどの部門でも1位にはなっていないが騎乗数に対する勝率がよかったのでリーディングになった。同じ勝率で騎乗数を見てみると蛯名正義が829レース、内田博幸が786レースに対して浜中俊は887レースとレース数が上回っていたのが大きい。また、年度別に見ても年々勝率を上げている事からも騎乗技術の向上が騎乗依頼数に繋がったのではないかと思う。GⅠ勝ちこそないがG2、G3でともに3勝している。この重賞6勝のうち同一馬はマジンプロスパーの2勝のみということは5頭で6勝を挙げている事になる。同一馬で重賞を勝つのであれば馬の実力が抜けていることになるが、複数の馬で勝利していると言うことは騎手の技術があればこそだと思う。それだけ、浜中俊の騎乗レベルが上がっていると判断したい。注目は馬主で社台系で28勝を挙げている。この社台系の騎乗が増えてくるとGⅠ勝利だけではなく、勝利数も上がってくると思う。騎乗馬の質が変わればさらなる騎乗技術の向上にもなるし、来年の活躍が楽しみだね。
リーディング2位は蛯名正義。12月に13勝を挙げ岩田康誠を逆転。前半は勝ちあぐねていたが秋に入って勝利数が一気に増えて2位に食い込んだ。GⅠ勝ちはないがGⅡ・GⅢで7勝と上手さを見せてくれた。3位の岩田康成は夏まではトップを走っていたが秋になって失速。勝利数では負けたが桜花賞、ダービー、ジャパンカップなどGⅠを6勝、またGⅡを1勝、GⅢを4勝と合計11勝を挙げて獲得賞金ではトップに。社台系がバックに付いているし、来年はリーディングを取りに来るのではないかな。4位の内田博幸は昨年の怪我から復帰したのが1月最終週から。騎乗数が少ないので4位になったがGⅠでは常連だし、関東ではこの人が一番でしょう。
2012年 リーディングジョッキー
調教師部門は最終日まで池江泰寿調教師と角居勝彦調教師が競り合い勝利数は同じだったが2着数の差で池江泰寿調教師が競り勝った。昨年は角居勝彦調教師に10勝差をつけられての2位だったから今年は何が何でもリーディングを取りたかったんでしょう。その証拠に最終の3日間で18頭を出走させてましたから。内容はGⅠは宝塚記念をオルフェーブルで勝った1勝のみでしたが、GⅡ・GⅢで7勝を挙げるなど賞金の高いレースを勝っているので獲得賞金でも1位になっていました。ただ、ダービー上位のワールドエースは怪我で休養、トーセンホマレボシは登録抹消というのが痛いですね。ただ、2歳にオルフェーブルの全弟リヤンドファミユがいますからこの馬に期待ですね。
注目は7位の須貝尚介調教師で今年はゴールドシップとローブティサージュでGⅠを4勝の大活躍。ゴールドシップは怪我がなければ来年も活躍が見込める逸材。まだまだ成長過程なだけに先輩のオルフェーブルとの激突を早く見てみたい。15位の石坂正調教師は牝馬3冠のジェンティルドンナがGⅠ4勝を含む重賞6勝と大活躍。来年は海外への挑戦もあるらしいが出来れば国内でのレースを見てみたい。
2012年 リーディングトレーナー
馬主部門は3年連続でサンデーレーシングがリーディングに。2位も3年連続で社台レースホースとなった。また、3位にキャロットファーム、8位に吉田照哉、9位に金子真人HDと社台系が入っている。新たに社台系に加入したシルクも10位と大健闘。毎度のことですが、社台系の強さばかりが目に付きますね。ただ、出走頭数だけみるとラフィアンがサンデーレーシングに次ぐ2位なので来年はもっと勝利数が上がるかも。というのもサンデーサイレンス系を多く所有しているので、その効果がそろそろ現れてもいい頃かと思っています。
2012年 リーディングオーナー
種牡馬部門ではディープインパクトが勝利数、勝率、獲得賞金などどの部門でも1位と完全勝利。GⅠではステイゴールドに肉薄されたが1勝差で1位。重賞全体でも18勝で1位。ただ、GⅠとGⅡに限って言えばオルフェーブルとゴールドシップがいるステイゴールドの方が上。先の2頭以外にフェノーメノ、オーシャンブルーなどがいるので来年はディープインパクトVSステイゴールドになるでしょう。大きいレースはステイゴールドが席巻する可能性が高いかもね。
2012年 リーディングサイヤー
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