天皇賞(秋)回顧「タフなレースを制したのは伏兵トーセンジョーダン」

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 今年の天皇賞(秋)はかなり厳しいレースになった。過去のレースと比べても1000m通過56秒5は一番早いと思う。2003年のシンボリクリスエスが勝った時はローエングリンにゴーステディが絡んでいってハイペースになったが、今回はシルポートの単騎にげ。後続も有力馬が先行しているので早めのペースでもついていく。2番手ビッグウィークの1000m通過は57秒台前半と考えれば、中段でも57秒5前後。追走に脚を使っているだけに、最後におつりがなくなる馬が続出。



 勝ったトーセンジョウダンは2500mでの勝利もあり、昨年の有馬記念では逃げて勝ち馬からコンマ3秒差の5着。前に行っても控えても競馬が出来るタイプで、レースの流れ関係なく自分の競馬が出来るし、スタミナがある。いつもの先行策ならつぶれただろうけど、ペースが早くて控えることが出来たのが良かったと思う。最後のキツイ上がりに対応出来たのは長い距離のスタミナ勝負で勝つ心臓があるからではないだろうか。クラシックには怪我で出走出来なかったが、ここに来て一気に開花したように思う。長くいい脚を使うのは父ジャングルポケットと同じ。距離が伸びていいタイプなだけにJCは楽しみ。



 2着のダークシャドウもいい競馬をした。しかし、このペースだと最後の最後で止まってしまった。ゴール100m前ぐらいでトーセンジョーダンに迫ったが、ゴール前では差が開いてしまったところをみるとスタミナ切れだったのかも。ただ、ペースもう少し緩ければこの馬が勝っていたのではないかな。マイルから2000mなか安定度がある馬ですね。



 3着のペルーサはレースの流れを読んだ横山典弘らしい競馬をしましたね。ただ、今年のメンバーだと前が止まらないのでここまででしょう。スタートは悪くないし、追っての反応もいいので次は期待できますね。



 4着ブエナビスタは追い切りではピリッとしていませんでしたが、レースではそんな事は感じられませんでした。馬が自分で身体を作ってくるみたいですね。レース当日はマイナス10キロと絞って来た。レースは中段からの競馬で直線は外に出せないので内を付いたが、前の馬をさばくのに手間取ってしまった。まあ、これも競馬だから仕方がないですね。終いは伸びていただけに久々と言うことを考えれば次はもっといいでしょう。ほんと、この馬は強い。



 5着トゥザグローリーは立て直してきましたね。成績をみると暖かい時期よりも寒い時期の方がよさそう。昨年の有馬記念3着馬で重賞3勝ですから、復活すれば怖い存在。



 6着は本命に推したエイシンフラッシュ。スタートが良くて先行したが、これが災いに。直線は持ったまま先頭にたったがさすがに最後は伸びなかった。ただ、先行した中では最先着だし従来のレコードを更新してのタイムだから悲観した内容ではないでしょう。むしろ、行けたことで次にレースが楽しみになって来た。



 今年の天皇賞は例年になくタフなレースになった。このレースで従来のレコード1分57秒2より早いタイムで走った馬は強いと思う。また、先行馬も厳しいレースを経験したことで次は変わってくるでしょうね。





天皇賞(秋)の結果






天皇賞(秋) 過去26年の勝ちタイム





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