日本ダービー考査【種牡馬ビジネスとして考える】

　日本ダービーというレースは３歳馬の頂点を決めるレースでもあり、種牡馬価値を高めるレースでもある。過去の桜花賞、オークス、皐月賞、ダービーの勝ち馬・種牡馬・馬主・生産者を一覧にしてみた。これをみると牝馬のレースよりも牡馬のレースの方が社台関連が力を入れているのが分かる。ダービーの勝ち馬を見ても現在種牡馬として活躍しているアグネスタキオン、ジャングルポケットなどは社台ファーム、ノーザンファームの生産馬だ。牝馬は毎年１頭しか産めないが、牡馬ならば１００頭以上の種付けが出来る。どちらがビジネスになるかと言えば明らかに牡馬でしょう。牝馬は海外から良血馬をつれて来ればいいが、牡馬は期待した馬が種牡馬として活躍しないケースが多い。社台はノーザンダンサーという馬でビジネスモデルを作った経緯があり、今新たにサンデーサイレンスで同じビジネスをしている。

　今年の日本ダービー出走馬の生産者をみると社台関連だけで２５頭中１３頭もいる。フサイチホウオー、ヴィクトリー、アドマイヤオーラなどの有力馬のうちどの馬が勝っても社台としては成功といえるでしょう。僕は種牡馬ビジネスについてはよく分からないのでデータしかモノが言えないが、sadaboさん『中央競馬極秘情報　～ SNIPER ～』ならもっと明確な答えを出してくれるかもしれない。ここでウオッカ勝つようだと話題にはなるが負けた馬の種牡馬価値を考えるとちょっとあり得ないと思う。

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