菊花賞考査【血統傾向を探る】

　菊花賞なのでいつもよりも長めの期間で集計してみた。データがある１９８６年から２１年間の成績を集計した結果、種牡馬タイプ別の集計ではサンデーサイレンス系が一番多く勝っています。サンデーサイレンス系の内訳はサンデーサイレンス産駒４勝２着４回、ダンスインザダーク産駒２勝２着１回、フジキセキ産駒２着１回です。今年はサンデーサイレンス産駒とフジキセキ産駒はいない、ダンスインザダーク産駒は２頭登録しているが抽選待ちの状態。



　２番目に勝利数が多いのはRoberto系とHampton系。今回の登録馬にHampton系はいないのでRoberto系に注目をしてみる。過去のRoberto系の内訳はブライアンズタイム産駒が２勝２着１回、リアルシャダイ産駒が１勝２着３回です。登録馬を見るとリアルシャダイ産駒はいないので、ブライアンズタイム産駒のヴィクトリーだけ。ブライアンズタイムの系統であればタニノギムレット産駒のデュオトーン、ヒラボクロイヤルにマヤノトップガン産駒のタガノファントム（抽選待ち）。



　Herod系はメジロアサマ－メジロティターン－メジロマックイーンの３世代天皇賞制覇の系統のホクトスルタンとシンボリルドルフ－トウカイテイオーの親子ダービー制覇の系統のマルモコウテイ。



　Nasrullah系はGrey Sovereign系とRed God系が１勝ずつ、Never Bend系が２着３回。登録馬ではタスカータソルテとフサイチホウオーがGrey Sovereign系だがトニービン産駒はこれまでに１３頭出走して３着が最高。ブルーマーテルがNever Bend系



　Northern Dancer系はNijinsky系が２勝、ノーザンテースト系とNorthern Dancer系とSadler’s
Wells系が２着２回。登録馬ではサンツェッペリンがNijinsky系、トーセンアーチャー（抽選待ち）がSadler’s
Wells系。



　こうやって並べてみると一番勝利数の多いサンデーサイレンス系はこれまで連対馬を出してない種牡馬ばかりなので能力は未知数。神戸新聞杯を勝ったドリームジャーニーはステイゴールド産駒。父ステイゴールドは菊花賞に出走して５着。その後、ダイヤモンドＳで２着、天皇賞春で２着、天皇賞秋で２着など多くの中長距離レースで好走している。デビューからの平均連対距離は２４０５．９ｍなので長距離適性があると考えていい。ステイゴールド自信も４３０㎏弱の小さな馬で走っているのでドリームジャーニーが小さくても問題はないと思う。



　Roberto系－ブライアンズタイム産駒はナリタブライアンとマヤノトップガンが勝ち、トーホウシデンが２着している。ブライアンズタイム産駒は出走頭数は少ないがこのレースを連対するような馬はその後も活躍している。ヴィクトリーは皐月賞を勝っていて、前にも書いたが「過去２１年で皐月賞馬は１２頭菊花賞に出走して５勝２着２回３着１回で連対率は５８．３％」という成績。



　また、母父に目を移すとNorthern Dancer系やGrey Sovereign系がよく、少しだけMr.
Prospector系が入って来ている。僕が気になるのは母父サンデーサイレンスでこれまでに６頭出走して昨年のソングオブウィンドが勝った。これからはもっと多くの母父サンデーサイレンスが出てくるだろう。先週から過去１年間の重賞成績を集計して母父の成績をみると系統としてはNorthern
Dancer系が一番多いが、種牡馬としてはサンデーサイレンスがノーザンダンサーを抜いて１位だった。これからは、母父サンデーサイレンスが走る時代になってきたのかもしれない。今年の菊花賞登録馬で母父サンデーサイレンスというとアサクサキングス、タガノファントム、フサイチホウオー、ホクトスルタンの４頭がいる。



　今年は父系よりも母父系に注目して母父サンデーサイレンスの産駒たちが気になる。

レース検索・過去２１年の菊花賞　チェック種牡馬別集計

集計期間：1986.11. 9 ～ 2006.10.22

レース一覧・【過去２１年の菊花賞連対馬／血統タイプ別】

＊サンデー　（サンデーサイレンス系／サンデーサイレンス産駒）

集計期間：1986.11. 9 ～ 2006.10.22

仮想出馬表・京都11R 第68回菊花賞

Output by TARGET frontier JV