7月末の段階で集計したときは岩田康誠99勝、武豊85勝でその差14勝。武豊は2回小倉では勝ち星を量産したが3回小倉ではフランス遠征と馬インフルエンザで開催2日間がつぶれたために思ったほど伸びなかった。岩田康誠も上位騎手が揃った1回札幌ではそれほど勝ち星は伸びなかった。
1開催が8日間で、年間12開催。先週までで2/3の8開催が終了。残り4開催で武豊がどれだけ追い上げるかだが、机上の計算では逆転は不可能。勝率では武豊が上回っているが、岩田康誠の方が騎乗数が多いので勝率を回数でカバーしている。岩田康誠は8開催で635レースに騎乗。1開催あたり79.4レースに騎乗。この数字を維持して乗り続けると年末までに317レースに騎乗。そこに勝率を掛けると56.5勝なり、先週までの113勝をプラスすると169.5勝に。同じように武豊を計算すると144.4勝になって逆転は出来ない。ただ、岩田康誠は今週と来週は騎乗停止なのでこの4日間で武豊がどれだけ勝ち星を伸ばして来るかだね。
武豊はデビューして21年目になるが最多勝を16回獲得。近年においては怪我で騎乗数が少なかった2001年を除けば1992年から14年間騎手リーディングの座を手にしていた。今年はスタートが遅れたがいつかは巻き返して来ると思っていた。しかし、騎乗馬が思ったほど集まらないし勝率も上がらない。並の騎手ならいざ知らず武豊ならもっと勝って良いはずと思ってしまう(イチローと同じだね)。手負いの獅子が牙をむくように武豊の逆襲に期待したい。じゃないと競馬が面白くないからね。
騎手リーディング ベスト10
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前開催をリーディング上位騎手のみで集計してみた。これを見ると藤田伸二の頑張りが目立つ。1回札幌は安藤勝己、岩田康誠、横山典弘とリーディング上位の騎手が集まるのでいつもは苦戦していたのに今年は違ったようだ。2回札幌になると有力騎手は中央開催での騎乗になるので札幌は藤田伸二の天下になる。1回函館と2回札幌は藤田狙いというのがセオリーなのでまあやってくれるでしょう。馬インフルエンザの影響で道営(五十嵐冬樹)からの参戦が無いのでなおさらだろうね。
騎手戦歴・【1回札幌、3回新潟、2回小倉】
順位 | 騎手 | 着別度数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 | 2着率 | 3着率 |
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1 | 藤田伸二 | 14- 5- 4-38/61 | 23.0% | 31.1% | 37.7% | 8.2% | 6.6% |
2 | 武豊 | 11- 4- 2-12/29 | 37.9% | 51.7% | 58.6% | 13.8% | 6.9% |
3 | 岩田康誠 | 10- 7-13-35/65 | 15.4% | 26.2% | 46.2% | 10.8% | 20.0% |
4 | 横山典弘 | 8- 7- 4-25/44 | 18.2% | 34.1% | 43.2% | 15.9% | 9.1% |
5 | 後藤浩輝 | 8- 4- 5-32/49 | 16.3% | 24.5% | 34.7% | 8.2% | 10.2% |
6 | 田中勝春 | 8- 3- 5-36/52 | 15.4% | 21.2% | 30.8% | 5.8% | 9.6% |
7 | 蛯名正義 | 7- 4- 3-32/46 | 15.2% | 23.9% | 30.4% | 8.7% | 6.5% |
8 | 安藤勝己 | 6- 2- 5-18/31 | 19.4% | 25.8% | 41.9% | 6.5% | 16.1% |
9 | 吉田隼人 | 5- 8- 5-38/56 | 8.9% | 23.2% | 32.1% | 14.3% | 8.9% |
10 | 中舘英二 | 4- 2- 3-37/46 | 8.7% | 13.0% | 19.6% | 4.3% | 6.5% |
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